空撮用ドローン
Dji社製 Phantom 3 Advanced
(2015年6月10日使用開始~現在)
Phantom 3 Advanced 総合メニュー
商品 の 選択と購入理由
2015年6月 国内通販 Amazon にて購入
今まで使用していた Parrot Bebop Drone だけで充分満足していたが、自分の不注意で突風に流され紛失してしまった。
紛失後2日間河川敷で探しまくったが残念ながら見つけることが出来ませんでした。
ドローンの楽しさをまだ充分満喫できていないので、同程度かさらに高機能なものを入手したくなり色々なメーカーの色々な機種から検討した。
Parrot Bebop を使った経験から、さらに機能アップしたほうが良いと思った点は
- Parrot Bebop は非常に安定した使いやすい機種でしたが、本体が400gと軽い為風に弱い。
- 本体を軽くする為に、本体上部の半分(赤・青・黄の部分)が発泡スチロールで出来ているので強度が心配。
- 色々と工作をして部品を取り付け重量が増すと、軽い部品でも本体重量に対する割合が大きい為力不足となる。
- スマートフォンで操縦の場合、FPVとまでは行かなくても、100m程度はスマホの画面で飛行中の画像の確認が出来て欲しかった。FPVとしては殆ど実用性がありませんでした。
- Skycontroller 付きのタイプであればスティック操作を含め、通信距離やFPVもかなり改善されたと思うが、購入時には多くの情報が無く、その当時は後で Skycontroller の追加購入も出来なかった。
- 飛行時間が純正バッテリーの場合最大11分と短い。
実際の飛行は7~8分と少し物足りなく、Skycontroller で遠くに飛ばせても戻りの飛行時間が気になる。 - 足が短く、芝生での飛行でもプロペラに草の葉が当たってしまう。着陸した時、芯の硬い草があると巻き込む恐れがある。部品を追加加工して足を長くする予定でした。
以上の点を考慮しさらに下記の最低条件をもとに、Skycontroller 付きのParrot Bebop も含め11機種の機体を検討しました。
- 飛行の安定性。GPS信号が届かない室内での飛行、自動離陸や着陸、ホバリングの安定。
- 動画撮影が出来ることは絶対条件だが、4Kまでの高機能は要らない。
- FPV(画像を確認しながらの飛行)ができる距離が長い。
- FPVにおいて最近問題になっている日本の電波法に引っかからないこと。特に海外通販で入手できる5.8GHz帯使用のFPVは日本の電波法上屋外で使用できるかどうか特に注意が必要。
- ウェイポイントを設定し、自動操縦ができる機能があるか、又は追加される予定であること。
- バッテリー残量が少なくなったり、操縦信号が途切れた時、自動的に離陸地点へ戻ってくる機能。
- お金を多く出せばいくらでも良いものが買えるが、趣味で月に数回しか使わないので金額にも限度がある。理想はParrot Bebopと同程度。高くても Skycontroller 付きのParrot Bebop ぐらい。
色々情報を集め検討しましたが、どの商品も「帯に短し、たすきに長し」でなかなか見つかりませんでしたが、Phantom 3 が国内で販売されてからだいぶ流通して情報も結構有りかなり条件を満たしていました。
購入を前提にPhantom 3 についてさらに色々調べ、思い切ってこれの購入に踏み切りました。
国内通販 Amazon にて日本正規品を入手。
Phantom 3 を選択した最大の理由は、カタログに記載された通信距離を越えた操作が可能であり、FPVによるリアルタイム画像伝送も同様の距離と評価が高い。
Parrot Bebop のスマホ操作の場合はカタログ値は理想で現実は数分の一でした。
Skycontroller 付きのParrot Bebop と大体同じぐらいの価格的で入手できる Phantom 3 Advanced で充分と判断。
操縦可能距離(2,000m)や飛行時間(23分)が長く、ホームページ上に情報も多く、充分使い物になりそう。
あとは自分の腕次第。今回はParrot Bebop を紛失した反省をふまえ大事に使って楽しもうと思う。
購入後すぐ実施したことをまとめてみました
商品が午前中に届いたのでさっそく下記の項目を実施。
- 同梱品のチェック
- 本体のバッテリーと送信機の充電をする
- 保険の申し込み手続き(1年間無料)
- スマートフォンのアプリ Dji GO をダウンロード後、DJIアカウントで会員登録する
- カメラやジンバルを固定しているプラスチックを外す
- 送信機、本体、スマートフォンを接続してDji GO の初期設定をする
- プロペラの取り付け位置が2種類あるので取り付け位置を再確認
- カメラ、ジンバルの動作確認とプロペラ回転までの確認
- 本体と送信機のファームウェアのアップデートと、私が失敗した原因
- 最後に、Dji GO のフライトシュミレーターで練習をし、すぐ飛ばせるように心の準備をしました。
1.同梱品のチェック
SDカード(16GB)はジンバルの上部に差し込まれセットされていました。 プロペラの予備が1セット(4枚)付属しています。 「技適マーク」は送信機の裏のシールに印刷されています。 (自分で準備した必要なもの) iPhone と送信機をつなぐUSBケーブル、 (Android 用のマイクロUSBケーブルは付属していました) (有れば便利なもの) プロペラガード、予備のバッテリー |
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2.本体のバッテリーと送信機の充電をする
充電に時間がかかるのでまず充電したほうが良い。本体バッテリーと送信機の同時充電は出来ません。
両方で2時間以上かかった。
Phantom のバッテリーは、Li-HV といわれる Lipo高電圧バージョンで、1セルあたり3.8V。4セルで15.2Vとなっています。
Phantom のバッテリーには、内部にバランス充電回路が組み込まれています。
3.保険の申し込み手続き(1年間無料)
1年間無料の保険が付いていました。
ホームページで申し込みの「登録票をダウンロード」をクリックして、内容を入力。
表示された申し込み表を先に保存すると記入できないので、全て入力が終わってからフォルダに保存します。
入力には本体のシリアル番号が必要。念のため保存したファイルを確認すると入力した内容が反映されていました。
指定されたメールアドレスにこの「登録票」を添付して送信すれば完了。
4.スマートフォンのアプリをダウンロード後、DJIアカウントで会員登録する
まず、私はパソコンのアドレスを使って登録。
登録したアドレスとパスワードですぐログインできます。
会員登録は商品が無くてもできます。
5.カメラやジンバルを固定しているプラスチックを外す
2箇所固定されていますが、透明のプラスチックのほうは本体の移動時などに固定に使用できるので捨てずに置いておくほうが良いようです。
現場で飛行の前に外すことを忘れて電源を入れたことがあり、注意が必要。
私は取り扱いや操作に慣れていない頃、練習が終わって片付け時にこの透明のプラスチックを機体に取り付けず河原に忘れてきました。後日気が付き探しに行きましたが見つかりませんでした・・・。
今はスポンジで代替品を作り使用しています。
6.送信機、本体、スマートフォンを接続して Dji GO の初期設定をする
ここの●印のついた説明の具体的な設定は、Gji GO の 一般設定で行います。
iPhone 6 Plus を送信機にワンタッチで取り付け、所有している iPhone 用 USBケーブルで送信機と接続します。
このケーブルは付属していないので自分でもっているものを使用します。Android 用のマイクロUSBケーブル は付属していました。
送信機の電源を入れ、Phantom 3 本体の電源を入れ、スマートフォンの Dji GO を起動しました。
全ての信号の接続が完了したら Dji GO の「カメラ」の画面に Phantom 3 から送られてくる画像が映ります。
●最初はどこかに飛んでいって無くならないように「初心者モード」にして、距離と高度共に30m規制。
●初心者モードを解除した時に心配なので高度制限を150m、最大飛行距離を200mに設定。
日本国内における新しい法規制で高度制限が150m、目視飛行となっています。
●送信機のスティックを「モード2」に設定。私はモード1よりモード2の方が使いやすいので。
ドローンの場合、「モード2」を使うと右手だけで前後左右の操作が直感的に出来るので慣れやすいそうです。
左手で高度を調整しますが、ホバリングや飛行中は高度が自動保持されるので、モード2の場合は左手が自由になりやすく、右手で操縦しながら左手でカメラジンバルの角度調整やスマホ画面の操作等がしやすくなります。
ドローンの場合は、飛行機やヘリコプターと違い、離れて見ていると前後左右がわかりません。
機体の回転はカメラの方向を変えるために必要で、飛行方向を変えるためには必要ないように思われます。
操縦に慣れるまでは前後左右の操作だけで飛ばすと、直感的な操作で飛行を楽しむことが出来ます。
これはアメリカのホームページで見た内容です。
アメリカはモード2で操作する人が多く、上昇下降は一旦セットすると現在位置を保持してくれるので、前後左右の移動は右手の指だけで操作できる、と説明が有りました。
さらに今後流行るかもしれないVRゴーグルタイプのモニタを付け、FPVのみで操縦する時には適しているそうです。
「モード2」のスティック操作
- 右スティックの前後操作・・前後移動・・エレベーター(ピッチ)
- 右スティックの左右操作・・左右移動・・エルロン(ロール)
- 左スティックの前後操作・・上昇・下降・・スロットル
- 左スティックの左右操作・・左右回転・・ラダー(ヨー)
「モード1」の場合は、上記の 「前後移動」 と 「上昇・下降」 が入れ替わる。
●送信機左肩の飛行モードスイッチを有効にセット。
●低電圧警告を 35%(22%)、重度の低電圧アラームを 15%(10%)に上げてセットした。バッテリー切れで墜落させたくないのでもっと大きくてもいいかも。
()内は初期値。
実際のフライト時には、安全に帰ってこれる範囲のバッテリーがなくなると判断された場合に、Low Battery RTH機能が働き、自動的に戻ることができるので安心して飛行させることができます。
●ゴーホーム時の高度を150mに変更。
飛行場所の周りには小高い丘や鉄塔があるので、直進して帰還途中に引っかかる恐れがある。
飛行する場所によって 50~150mの範囲で設定を変更します。
まだ色々あると思うがとりあえず気が付いたものを確認と変更してみた。
7.プロペラの取り付け位置が2種類あるので取り付け位置を再確認
Phantom 3 のプロペラは工具を使わずに手で簡単に取り付けできるようになっていますが、目が悪いのでいつもどちらに取り付けるか迷ってしまう。
一度間違って無理に入れようとしたので、1つのプロペラのネジが少し硬くなってしまった。
黒いネジのモーターには、真ん中が黒いプロペラを取り付ける。
取付けは、プロペラをネジに合わせ軽く2~3回転まわしてから、指でプロペラをはじくように回転させネジの最後まで軽く締めます。
電源を入れ、プロペラの回転をONさせると「ブーン」「ブーン」と2回ぐらい自動的に高速・低速を繰り返し、ネジの増し締めをしてくれます。
黒いネジには真ん中が黒いプロペラを取り付ける。 シルバーのネジには真ん中がシルバーのプロペラを取り付ける。 屋外ではネジの先端を見ると色がわかり易い。 モーターの回転方向と反対向きに軽く締める。 モーター回転時に自動的にさらに締め付けられるようになっている。 |
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黒いネジ |
シルバーのネジ |
黒はプロペラを反時計方向に回して締めます |
銀色はプロペラを時計方向に回して締め付けます。 |
8.カメラ、ジンバルの動作確認とプロペラ回転までの確認
まだ怖いので最初はプロペラを外して動作を確認しました。
カメラとジンバルはOK。機体を傾けるとカメラが水平になるようにジンバルが調整してくれます。
送信機の左肩にあるダイヤルでカメラの上下方向の向きの変更も出来ました。
送信機のレバーを両方同時に下向きの中央側に倒すとモーターの回転、停止が出来OK。
プロペラをつけてモーターを回転させてみると机の上の説明書や小物がすっ飛んで行きました。
9.本体と送信機のファームウェアのアップデートと私が失敗した原因
アップデート時の私の失敗(?)談です。
MicroSDに 最新バージョンのファイル をコピーし本体に挿して電源オン。
3分たってもアップデートが始まらないので電源をオフし、MicroSDに書き込まれたログファイルを見てみると、バージョンが古いというような内容の英文があった。
もしかしてと思ったので、送信機・スマホ・機体を通常通り接続し電源を入れて、アプリ Dji GO の一般設定の一番下にあるAboutをクリックして見てみると、すでに 同じバージョン になっていました。
一般設定のアイコンの形は「サイコロの目の4」のような点々のマークとなっています。
現場で飛行前に実施すること
●本体の電源投入前に、カメラ固定用の透明のプラスチックの固定具を外す
私は今までに何度も固定具を外さずに本体の電源をいれ、アラームを出しています。
カメラジンバルはキャリブレーションのため、完全に固定されたものを動かそうとして無理がかかりエラーとなります。
外すのを忘れると、多少なりとも無理がかかるので、故障の原因になるかもしれません。
●コンパスのキャリブレーションを実施する
前回の飛行場所と異なる場所から飛行する時には、必ずコンパスのキャリブレーションを実施するようにしています。
方法は説明書に載っていますが、Dji GO のカメラビューの画面の上端中央をタップすると「機体ステータス一覧」の画面が出ますので、「コンパス」をタップして実施します。
有料アプリ Litchi を使用する時は、iOS版では音声案内になります。
これを怠ると、飛行時に変な挙動をしてみたり、うまく Return To Home が働かなかったり、と思わぬトラブルに見舞われることがあるそうです。
ちょっとした手間で済むので、トラブルに合うよりはましと思います。
キャリブレーションがうまく出来ずに怖い思いをしたことがあります。
●飛行場所に合わせ、高度制限、Return To Home時の高度、飛行距離制限 を確認・設定する
私が練習で飛行している場所によって、条件が相当違います。
河川敷の場合は、高度制限を20m以上にしておけば障害物も無く充分です。飛行練習の内容に合わせ調整。
近くの公園の場合は、小高い丘(山)や鉄塔があるので、高度制限を150mぐらいにしないと怖くて飛ばせません。
その日の飛行ルートにより増減しています。
高度10m以内での飛行練習をする時は全く条件は異なります。この場合距離感がつかみにくいので、向こうの丘や木に衝突しないように飛行距離制限を設定しておくと安心です。私の場合いつもの狭い公園で練習する時は飛行距離制限を40mぐらいにしています。
Return To Home の高度は、衝突を防ぐ為に絶対安全な高さに設定しています。日本の航空規制高度最大の 150mにしておくと障害物に衝突する危険性が減ると思います。河川敷のような障害物が何も無いようなときは 30~50mぐらいに変更して使用しています。
初めて飛行する手順
- バッテリーを機体に取り付ける。
- プロペラを取り付ける。
- カメラ固定用の透明のプラスチックの固定具を外す。
- 機体を安全で水平な場所に置く。最初は広い場所を選んだ方が安心です。
- 送信機の電源ボタンを2回押して電源を入れる。2回目は長押し。電源ボタン横のLEDは赤色。
- 機体の電源ボタンを2回押して電源を入れる。2回目は長押し。
送信機の電源ボタン横のLEDが青くなると機体と接続完了。 - スマホを送信機に取り付けUSBケーブルをつなぐ。
- スマホで Dji GO を起動。
Android のスマホを使用する場合、
自動的に 使用できるアプリの一覧表が出た時は Dji GO を選択し、1回のみ使用するをタップ。
常時使用するを選択すると、複数のアプリを使用する時に他のアプリを使用できなくなります。 - Dji GO で機体の種類を選択し、カメラビューをタップしてカメラビュー画面を表示
- 機体が屋外でGPS信号を充分キャッチするとカメラビュー画面の上端の中央がグリーン色で安全飛行の表示となります。
- コンパスのキャリブレーションを実施する。
初めての場所や、前回と異なる場所で飛行する時には実施した方が良いようです。
画面上端の中央をタップして「機体ステータス一覧」を表示させます。
「コンパス」の[校正します]をタップします。
画面の指示に従い、まず水平に360度回転させる。
画面表示が変わったら、前方を下にして360度回転させる、を実施する。
機体を手で回転させるより、機体をもって自分がその場で回転した方が確実に実施できます。 - 「設定」の機体アイコンをタップし「MCパラメータ設定」で「初心者モード」をONにし、距離と高度共に30m規制にしておきます
- 初めての時は離陸と着陸を経験するために、自動離陸と自動着陸で動きの感覚をつかみます。
必ず操縦者が機体の後方に立つ位置で練習をします。(機体の後部を自分の方に向けます)
自動離陸のアイコンを押すと1.2mぐらい上昇してその場でホバリングしてくれます。
慌てずに自動着陸のアイコンをタップして着陸させます。
数回繰り返せば上昇速度や下降速度、ホバリング動作の感覚がつかめます。 - 動きに慣れたら次は手動で離陸させます。 必ず操縦者が機体の後方に立つ位置で練習をします。(機体の後部を自分の方に向けます)
送信機の左右のスティックを同時に下向きの内側に倒すとプロペラが回転を始めます。
モード2の場合は左スティックを上方にゆっくり倒すと離陸し上昇します。(モード1の場合は右スティック)
倒す量で上昇速度が変わるので、自動離陸の時の速度を参考にして加減します。
スティックから指を離すとその場でホバリングして停止してくれるので慌てずに操作できます。
プロペラガードを取り付けておけば多少安心して操作できます。 - モード2の場合は左スティックを下に倒すと機体が下降するのでゆっくり加減しながら着陸させます。 着陸したら左スティックを一番下に3秒間下げた状態にしておくとプロペラの回転が停止します。
慣れると自動着陸よりも手動の方がスムーズにショックも少なく着陸できます。 - 離陸・着陸の操作に慣れたら、操縦者が機体の後方に立つ位置で前後/左右の飛行練習を行います。
必ず操縦者が機体の後方に立つ位置で練習をします。(機体の後部を自分の方に向けます)
1.5m~2mぐらいの高度で練習します。
慣れるまでは、機体を左右に回転させずに前後/左右移動だけで飛行します。
機体を左右に回転すると、前後/左右移動の操作方向が変わるので最初は戸惑ってしまいます。
機体の前方を自分の方に向けると、前後/左右が完全に逆になります。
基本操作に慣れるまでは機体の後方を自分に向けた状態で練習します。