マリーンモーター製シーボーイ NEO374 を使った感想

エンジン付きの2台目。

このボートに変更した理由は

腰を痛めカートップできなくなった為。

運 搬

★このボートの場合トレーラブル以外は考えられない。マリーナに預ければ別だが、もし預けるのならもう少し大きなボートにすると思う。あくまでサイズはミニボートクラスで駐車場に置けるものという条件で選んだ。

★道具や荷物は8割方積みっぱなしにしているので、トレーラー走行中に風で飛ばないようにしておく必要がある。現在は自作のボートカバーをしているのでいろいろな道具類を積みっぱなしに出来るようになった。

★船外機を車に積み込まなくて良いので車の中がガソリンで臭くならなくて済む。とくに現地での仮眠の時楽である。

★物入れが多いので(生簀以外に3箇所)、法廷備品やいつも使わないものはこの物入れに入れている。

★餌屋やコンビニに立ち寄るのが大変。大きな駐車場があるか、店の前に幅の広い路側帯があるところに限られる

★トレーラーを車に連結した時、車の後部とボートの先端の間が15cm程しかなく、ボートと車が直角になると接触してしまう。2006年7月に延長カプラを取り付けることにより問題解決。

★上記の通り車の後部とボートの先端の間が15cm程しかないので連結するとバックドアーが開かないのでここに釣り道具を積んでおくと現場で取り出すのに苦労する。

★トレーラーを引っ張っての運転は、前進は内輪差を少し考慮してさえいればほとんど問題ないが、後進はメチャクチャ難しい。まっすぐバックするのがこんなに難しいとは思わなかった。

★トレーラーにボートが乗ってない状態でのバックはさらに難しい。なぜなら軽規格のトレーラーなので車に隠れてトレーラーの状態が見えないからだ。何か良い方法を考えないと何度もやり直さないといけない。

★初めての細い道も対向車が来ないか心配になる。

出港準備

★荷物は積んだままなのでボートへの乗り込みや走行の邪魔にならないように荷物を移動し、竿と仕掛けをセットするだけでOK。

★出港の都度船外機の取り付けを行わないのでガソリンホースがしっかりつながっているか点検。外れかけていると港を出たところあたりでエンストし慌てることになる。これは最初の釣行時に経験し思いっきり慌ててしまった。

★トレーラーのランプ用のコネクターをはずす。差し込んだままにしておくと海水に浸かった状態でブレーキを踏んでストップランプが点灯した時に漏電を起こしたりランプが切れたりヒューズが飛んだりしやすいそうである。 

★トランサムセーバーとボート固定用ベルトを外し船外機をチルトアップする。固定用ベルトを外すのを忘れて進水し、ボートをいくら押してもボートがトレーラーから下りず慌てたことがある。

★スロープでトレーラーの車輪が半分海水に浸かる所までバックし、バウのウインチを緩めてフックを外す。バウにつないだロープを離さないように持っておきボートのバウを少し持ち上げるようにして押し出すと気持ち良くスルスルとボートは滑り降りてゆく。ボートがトレーラーから少し離れた時バウにつないだロープを操ってトレーラ横のスロープに導く。

★黒いゴム製のキールローラーが2年ほどで変形し、ボートをトレーラーから押し出すのに力が要るようになったのでウレタン製のキールローラーに交換した。これで当初のようにスムーズに押し出すことが出来るようになった。

★一人で釣行時は、ボートが流れないようにバウをスロープに持ち上げロープなどで固定しておき車を邪魔にならない所へ移動する。実際はスロープにロープを固定する所は少ないので工夫が必要である。

★スロープ上でボートに片足をかけてボートを沖に向けて押し出しボートに乗り移るが、オプションでつけたバウレール(大型手摺り)のお陰で安心して作業ができる。

走行時

★二人乗船時、二人とも後部座席に座ると加速でバウがかなり持ち上がり滑走するまでに時間がかかる。一人が生簀の上の座席かバウの座席に座ると簡単に滑走してくれる。

★三人乗船時、後部座席に二人・生簀の座席に一人座ると加速でバウがかなり持ち上がり加速までに時間がかかる。後部・中央・バウにそれぞれ一人ずつ座るとあんがい簡単に滑走してくれる。

★2005年現在、積載荷物が増えなかなか滑走してくれなくなり船外機の力不足を感じだしたので対策としてスタビライザーを取り付け無事解決。

★小さな三角波が立っている海上を走行しても、今までの折畳式のカートップに比べ波の影響を受けにくい。船の重量が4倍以上あることと、船体の形状の違いによると思われます。

★向かい風で白波が立ちはじめた頃、時速25~30Kmで走行してもほとんどしぶきをかぶらないのには驚いた。しかし強い横風が吹けば前席の人にはかからないが運転席にはしぶきがかかる。

★慣らし運転で70~80%のパワーで走行しても二人乗りの時は時速30Km以上出るので慣れていない現在は少し怖い。べた凪の時はもっとスピードを出しても大丈夫であるが、時々来る小さなウネリや漁船の引き波を横切る時などに船が傾いた時ドキッとする。

★ガソリンタンクは15リットルだが、今までの釣行で出港場所から10Km以上離れたポイントまで出向いて流し釣りをし出港から帰港までエンジンはかけっぱなし状態でも10リットルほどしか使っていない。まだこの船に慣れていないのと慣らし運転中なので無理をしていないからかもしれないが結構燃費は良いと思う。
2006年7月現在も同程度である。
釣りが上手でいろいろなポイントを知っておられる方はポイント間の移動が増えるのでもっと消費すると思う。

★船舶試験の時のように、高速で蛇行運転や回転を試してみたが期待以上に安定した走行をしてくれる。

★大きな波をかぶり船内に海水がガッポリ入っても床が海面より高いので排水口から自然に排出されるので安心です。波に何度もバウを突っ込みながら走行したがうまく排水してくれる。
2006年現在バッテーリー4台やその他積載荷物が増え海面と排出口が同じ高さぐらいになり常に海水が足元を濡らしている状態となりだしたので、現在はスカッパーのキャップを閉めた状態で使用している。

釣りの時

★三人乗船して釣りをしても船は安定している。湾内でわざと3人とも同じ側に寄ってみたが怖いほどは傾かない。

★三人乗船して三角波の中で停船してみたが不安感は無い。但し釣りどころではないので出来るだけ停船しないほうが良い。

★4人乗船しての釣りは少し狭いと思うがお互いが少し譲り合えば可能である。しかし沖に出れば怖い。

★流し釣りをしている時横を漁船が通り過ぎて引き波を起こして横波をくらっても、うまく波に乗り海水をかぶることは無かった。漁船に比べプレジャーボートは速度を落とさずハイスピードで横を通り過ぎていくので引き波も大きいが何とか乗り越える。

★足場がフラットなので多少船が揺れても安心。波高50cmならば立って釣っても大丈夫でした。

★色々な波でボートが揺れる時大きなバウレールにつかまることができるのと、スピードを上げて走行中に波でボートが揺れる時大きなバウレールのお陰で振り落とされる心配が無いので同乗者に評判が良い。

★釣り道具や荷物を3箇所の物入れに収納しておけるので、足元は結構広い。しかし構造的に運転席周りは狭い。2006年現在のNEWタイプは皆広くなっています。

★ボートの船縁に直接竿かけを取り付けできないので、取り付けできるように材木を使用し細工し使用してみたがなかなかGOODである。
ボートグッズ 竿受けと竿かけ に掲載しています。

★電動リールや魚探用のバッテリーを別に積み込み、ついつい電気を使いすぎ船外機に影響が出るとまずいので船外機用のバッテリーとは別にしている。

★大きな生簀が付いているので結構大きな魚も活かしておくことができる。しかしイカとイワシを一緒に入れておくと、イワシは頭と尻尾だけになる・・・・・。

★魚探のセンサーをトランサムボードに取り付けているので、低速走行でも泡をかみ画面表示が乱れる。センサーとトランサムボード間に隙間があると泡をかみやすいそうなので、バスボンドでこの隙間を埋めてみた。多少改善されたが魚探のパワーが小さいのでやむをえないのかもしれない。
2005年対策の為トランサム内側の船底に魚探のセンサーを取り付け直しかなり改善された。

★4サイクルエンジンなのでエンジンをかけっぱなしにしていても排気ガスが臭くなく快適に釣りができる。非常に静かだと思っていたが結構うるさい。

かたずけ

★ボートをスロープに軽く押し当てた状態でバウから降り、バウをスロープに少し持ち上げ固定しておく。車を取りに行きトレーラーの車輪の半分が浸かるまでバックさせる。ボートバウのロープを利用して、トレーラー後部のキールローラーの中心に合わせハンドウインチで巻き上げると多少力はいるがスルスルと上がってくる。

★トレーラーをスロープから引き上げ、ボート固定用のベルト2本とトランサムセーバーを取り付け、ランプ用のコネクターを差し込む。

★現地に水道が無くても汚れた物が風で飛ばないようにさえしておけばボートに積んだままもって帰れるので車が臭くならなくて済む。

★4サイクルエンジンなのでキャブレターの燃料を使い切るまでエンジンを回さなくて良いが、塩抜きのために3~5分間真水のバケツの中で回す。
2006年現在大きなバケツをセットし水をためるのが面倒なので水洗用の部品を作り使用している。

★トレーラーを海水につけるので真水でよく洗い、CRCをスプレーしている。

★船内をジャブジャブホースで水をかけながら洗っても、水は船体横のドレンから流れ出るので手入れが楽。

★次回の釣行に支障が無いように、帰りに大きなガソリンスタンドで燃料を補給しておく。
なかなか大きなガソリンスタンドがないので2005年現在は10リッターの予備タンクで購入している。