IO DATA製 LANDISK
HDL-TA、HDL-AAシリーズ等
内臓HDD 交換と容量増大方法
Macrium Reflect と Gparted 使用
実施日 2020年3月
この方法は HDL-TA や HDL-AA/Aシリーズ 等で利用できます。
IO DATA製 LANDISKの場合は、ほとんど同じ方法で複製/交換できるようです。
10年前のHDL-GXRシリーズも同じ方法で複製/交換できました。
この方法は応用すると、BUFFALOのNASでも使用できました。
他の方法は、LANDISK 交換の総合メニュー で確認してください。
今回は交換と同時に容量アップにも成功したので、手順を記録に残しています。
メニュー
LANDISK HDL-TA1 の 1TB HDD を 2TB に交換と容量増大に成功した手順です
HDL-AAシリーズ等でも同様の手順で交換できます
- Macrium Reflect Free と Linux を使用する方法の手順
- 準備するもの
- 取り出したHDDのパーティション構成を確認しました
- Macrium Reflect を使って、LANDISK内臓HDDのパーティションのイメージファイルを作成する手順
- 一般の交換用HDDに、イメージファイルを書き込む手順
- 交換用HDDに、Linuxで6番目のパーティションを作成する
- 新しい交換用HDDを、本体にセットして初期化
- 追加説明
Macrium Reflect Free と Linux を使用する方法の手順
Windows用無料アプリ「Macrium Reflect Free」を使ってLANDISKのパーティションをバックアップ/復元し、Linuxでデータ部分のパーティションを簡単に作成します。
準備するもの
- HDDをUSBで接続するキット
NASから取り出したLANDISK内臓HDDを、パソコンにUSBで接続するキットがあれば簡単です。この方法で説明しています。
私は古いUSBHDDで使用していないものを分解して、これに取り付けて使用しています。
無ければパソコン内部に直接つなぎます
Amazonでも安く販売していますが、3.5インチHDD対応を購入してください - Windows用無料アプリ「Macrium Reflect Free」を入手。
同じバージョンの日本語化ファイルも入手すると楽です。
- Linux の Puppyに含まれるGparted を使用します。
tahrpup 6.0.5 日本語化版シンプル (PAE)を利用しました。
isoファイルをCDに焼くか、USB起動を作成して使用します 。
isoファイルをUSB起動にするアプリは、LinuxLive USB Creatorを使用しました 。
又は、単独でCDやUSB起動のGparted liveを使用してもOKです
取り出したHDDのパーティション構成を確認しました
HDL-TA1(1TBタイプ)のケースを開けて取り出したHDDのパーティション構成を確認しておきました。
IO DATA LANDISK の場合は、10年以上前の古い機種でも同じパーティション構造をしていましたので、あえてこの作業を実施する必要はありません。
Linuxを使って正確に確認しておきました。
取り出したHDDをLinuxにUSB接続した時、私の環境では /dev/sdd として認識されました。(sdd1 sdd4)
(接続する環境によって /dev/sdb や /dev/sdc と認識されます)
- パーティションの構成を調べるため、Linux Pappy の画面上の「ターミナル」又はメニュー「ユーティリティ」→「Urxvt」コマンドプロンプトを起動し下記のコマンドを実行します
# parted -s /dev/sdd u s print - 下記のような実行結果となりました(内臓HDDが1TBの場合です)
(クリックすると拡大表示します)
- 1番目のパーティションの Flags の欄に boot のフラグが立っています。
参考
同じメーカーのHDL-AAの場合は、さらに2番目5番目6番目のパーティションで、Flags の欄に raid のフラグも立っていました。
1番目~5番目のパーティションのその他の項目の内容は全く同じでした。 - 容量が異なる内臓HDDを同じ方法で調べると
1番目~5番目のパーティションの内容は全く同じになりました
6番目はHDDの容量で増減します - ついでにLinuxのGpartedでも確認してみました
Gpartedを起動すると表示するデバイスを選択する画面が出ます
私の場合は「●sdd USBドライブ」を選択します
- 6個のパーティションが表示されます
6番目がデータを記録する領域です。
内臓HDDの容量で増減するのは6番目だけです
(クリックすると拡大表示します)
Macrium Reflect を使って、LANDISK内臓HDDのパーティションのイメージファイルを作成する手順
すでにイメージファイルを保存している場合は、ここの作業は不要です。
- Windows 10 で作業を行いました
- LANDISKから取り出した内臓HDDをUSB接続キットにセットし、パソコンにUSBで接続。
USB接続キットが無ければパソコン内部に直接つなぎます 。
Amazonでも安く販売していますが、3.5インチHDD対応を購入してください - Macrium Reflect を起動し、LANDISKに内臓されていたHDDを確認
下記画像のように6個のパーティションが含まれています
1~5番目のパーティションはHDDの容量に関係なく同じ大きさで、
6番目がHDDの容量に合わせ変化します
製品についていた1TBの内臓されていたHDDの画像です
(クリックすると別画面で拡大表示します)
- 先頭1~5番目の5個のパーティションにチェックをいれます
右端の6番目にはチェックを入れません - すぐ下にある「このディスクをバックアップ」をクリック
- パソコンのHDDのわかりやすい保存先を指定してバックアップを開始します
- 好きな名前を付けて保存できます
- イメージファイルの拡張子は .mrimg でした
- 約40秒で完了しました
- イメージファイルの容量は約1.2GByte
(HDDの容量に関係なく同一でした)
交換用のHDDに、イメージファイルを書き込む手順
- Windows 10 で作業を行いました
- 交換用のHDDをUSB接続キットにセットし、パソコンにUSBで接続。
無ければパソコン内部に直接つなぎます - アプリ Macrium Reflect を起動します
- 「復元」>「復元するイメージの選択」で、事前に保存してあるイメージファイルを選択すると下記のような表示になります(拡張子は .mrimg)
(クリックすると別画面で拡大表示します)
- ディスク表示の右下の方にある「イメージから復元」をクリック すると、設定画面が開きます
- 設定画面の「コピー先」の欄の中央の「Select a disk to restore to...」をクリックして、交換用のHDDを選択します。
選択すると下記のような画面になります。
「コピー元」の1~5番目のパーティションに全てチェックを付けます。
下記のようにコピー先の交換用HDDにパーティションがあるときは、「パーティションを削除」をクリックしてパーティションを全て削除します
(クリックすると別画面で拡大表示します)
- コピー先の交換用HDDのパーティションをすべて削除した時の画像です。
(クリックすると別画面で拡大表示します)
- この状態で画面中央の「パーティションをコピー」をクリック
コピーは 2分~2分30秒で完了しました - アプリ Macrium Reflect を終了します
交換用HDDに、Linuxで6番目のパーティションを作成する
USB起動のLinux Puppy の代わりに、USB起動のGparted liveを使用する時は、[3]と[4]の作業が無くなり、他はほぼ同一となります。
- 電源をOFFにしたパソコンに、Linux起動用のUSBメモリと、USB接続キットにセットした交換用HDDを、パソコンにUSBで接続
- パソコンの電源をONしたらすぐ「F7」キーを連打して、デバイス選択画面を出してLinux起動用のUSBメモリを選択し起動する
(パソコンメーカーにより「F7」や「F12」等を使います) - Linux Puppy が起動すると、画面左下にUSBメモリとUSB接続の交換用HDDが表示されます
下記の画面では、
・sda1、sda2、sdb1・・・パソコン内蔵のHDD
・sdc1・・・USBメモリ
・sdd1、sdd4・・・USB接続のHDD
- Linuxのパーティションエディタ「Gparted」を起動します
メニューの「システム」にある「Gpartedパーティション管理」 - 「Gparted」起動時に「〇 sdd」外付けUSBHDDを選択します。
パソコンの環境により sdd が sdb や sdc になることがあります
起動すると画面右上部に /dev/sdd のようにドライブが表示されます。
今回の作業例では、練習用の500GBの交換用HDDに、保存しているイメージファイルを書き込んだものです。
1番目のパーティションにはboot フラグがセットされていました
後方の6番目に「未割り当て」の 461GBの領域ができています
(クリックすると別画面で拡大表示します)
- 「未割り当て」の領域を右クリックして「パーティション作成」>
・種類:「基本パーティション」にセット
・File system:「未フォーマット」にセット
「追加」をクリックし実行。1~2秒で完了します
- 最後の6番目に新規パーティションができていますが、未フォーマットになっています
(クリックすると別画面で拡大表示します)
- HDL-TAシリーズの場合は、以上で交換用のHDDの準備ができました。
次はLANDISKケース本体にHDDをセットして初期化します - 追記
同じメーカーのHDL-AAの場合は、6番目のパーティションを右クリックし「フラグを編集」で「raid」を設定します。
(2番目5番目6番目のパーティションにraid のフラグが立っています)
新しい交換用HDDを、本体にセットして初期化
- コピーし準備ができた交換用HDDを本体にセットしますが、カバーはまだ取り付けせず、成功したら組み立てます
- LANケーブルを接続し電源を入れ起動します。
LEDが緑色に点灯するまで待ちます。3分程度かかりました。
(LEDが赤く点灯してもこの後の初期化で正常になりました ) - パソコンから設定画面を開き「システム初期化」を実行します。
(注意・・・□完全消去にチェックは付けません)
(チェックを付けると作業に数時間かかるようです)
- LEDの緑の点滅がしばらく続いた後緑が点灯します。これが数回繰り返され緑の点灯となります。
2TBのHDDを初期化するのに、12~13分かかりました。
HDDの容量が異なってもかかる時間は同じぐらいでした - 終了したら、設定画面をログアウトして一旦終了し、再度設定画面を開きます
- 管理者パスワードの設定画面が表示されますので設定するとトップ画面が表示されます
- 2TBのHDDに交換したので確認のため、左側のデータ表示部分を見ると、無事2TBになっていました
- 色々な設定が全てリセットされているので、必要な設定を行います
追加説明
この作業を1度行うと、次回は保存してあるイメージファイルを使用して、作業ができます。
今回も、まず適当なHDDで試しの作業を行い成功したので、新たに 2TByte のHDDを用意し、保存してあるイメージファイルを使用して入れ替え作業を実施しました。
購入時に内蔵されていたHDDは、心配なのでしばらくは置いておく予定です。
しかし、LANDISKが問題なく動作するようでしたら、他に転用します。