自分で育てている果物の作業記録を整理。
鉢植えをメインに果物を育てています。
各品種の特徴や、剪定方法をまとめました。
不精な私に便利な「自動水やり機」の紹介もしています。
   

みかん 特徴・剪定・育て方

これは色々な資料から得た内容を自分がわかり易いように、勝手に自分流にアレンジしております。

鉢植えを基本に整理しております。

  1. コンパクトに仕立て、早期多収できやすい
  2. 実のつきかた
  3. 肥料
  4. 剪定
  5. 摘果
  6. ぶらぶらハウスをかけるメリット
  7. 糖度を上げる方法
  8. 甘いミカンの見分け方
  9. みかんの「ぶらぶらハウス」による完熟栽培の具体的方法

★コンパクトに仕立て、早期多収できやすい

新しい栽培方法は、最初から露地に定植せずに、鉢で2年間育苗するのが特徴です。

細根を均等に多く発生させることで、根域をコンパクトにして地上部分も小づくりに仕立て、それによって摘果・収穫・病害虫防除などの作業が簡素化できます。

しかも早期に収量を多くできる、主幹形整枝を組みあわせた方法です。

★実のつきかた

前年の春枝(4~5月に伸び短く止まった枝)の先端から2~3芽が、良い果実をつける花芽になる。
夏枝にも翌々年に花芽がつきます。

他の果樹以上に隔年結果しやすい。

成り年(表年)と不成り年(裏年)を交互に繰り返す隔年結果を考慮し、人為的にならす量を調整すると毎年おいしいみかんができます。

前年に実を着けた新梢の枝には花芽ができず、果実のつかない枝となり、 前年に実を着けなかった新梢の枝には花芽ができ、果実がつく枝となります。

11月中旬~2月下旬頃に花芽の分化が始まります。

レモンはみかんと違って四季咲き性があり、条件さえ整えば年に何回か開花します。

主には春花は5月、秋花は10~11月頃に花が咲きます。

したがってレモンは年中実をつけているように見えるのです。

★肥料

元肥:新梢などの成長促進のために、3月に有機肥料を与える。夏に肥料残りがあると実つきが悪くなるので、与えすぎには注意。

追肥:秋枝が発生しなくなった頃に、速効性の化成肥料を与える。


常緑樹なので年中葉が青いのですが、肥料が切れてくると黄色くなったり、葉が巻いてきたりする。

ただし、窒素を与えすぎると葉は元気になるのですが実がすっぱくなるそうです。
苦土石灰も忘れずに与えます。

美味しい実を育てるために、開花が終わってから2週間後に、肥料を与えるのが必須です


注意・・・肥料を与え過ぎると、樹勢が強くなり生理落果が起こりやすくなるので、花は沢山咲くが実がほとんどつかなくなる。
このような場合は1~2年肥料を与えず多肥を解消すれば生理落果が少なくなり実が残るようになるようです。

★剪定

剪定は新芽が出る前の2~3月頃が適期です

みかんは強健な果樹なので、少しぐらい剪定を失敗したからといって、樹全体が枯れることはありません。大切なのは、葉っぱを落としすぎず、枝を切りすぎないこと。

1~2年目は切り詰め剪定をし樹形の骨格を作ります。

3年目以降は間引き剪定を中心に行う。

ある程度樹形ができてきたら、その樹にちょうどいいバランスもわかってきます。

みかんの枝は春・夏・秋と3回枝が伸びます。 剪定(切り返し)は枝の伸び方を見て行います。
1年目

主枝を50cm程度の高さに切り詰めます。太い枝を1株当たり3~4本残して他の枝をすべて間引き、残した太い枝も1/3程度の長さに切り返しておきます。

2~3年目

着花したものの、花のつかない枝(発育枝)が多かった樹は、長すぎる枝を小枝のところから切り返します。枝数も着花も少なかった樹については無理に枝を切る必要はありません。

4年目以降

みかんは、着果の多い「成り年」と着果の少ない「不成り年」を交互に繰り返す隔年結果性の強い果樹です。成り年の翌年は不要な枝を間引く程度にとどめ、逆に、不成り年の翌年は夏枝や秋枝を切り返して春枝を多く出させるようにします。

みかんの剪定は不要な枝の「間引き剪定」が基本となります。

間引き剪定とは、枝を付け根から切り落とし、日当たりや作業性を向上させるための剪定です。生育や樹形を乱す枝を切ることによって、樹冠の内部まで日光が当たるようになり、栄養状態がよくなって花芽がつきやすくなります。

切り落とした方がよい不要な枝としては下記のようなものが挙げられます。

  1. 枯れている枝
  2. 病害虫の被害を受けた枝
  3. 細い枝・込んだ枝
  4. 徒長枝(暴れ枝)
    春~夏に強く立ち上がった枝は、養分を吸い上げる力が強すぎてよい果実がつきません。他の枝に栄養を分散させるために付け根から切り落とします。
  5. 下に垂れている枝
    下に垂れている枝は養分を吸い上げる力が弱く、果実ができても小玉の傾向があります。放置するとすす病の原因になるので、枝分かれしたところから切り落とします。
  6. 前年の秋に伸びた枝・前年に果実の成った枝
    みかんの花芽は春枝や夏枝によくつきます。前年の秋に伸びた枝にはつかないか、ついても結実しないことが多いので枝の付け根から切り落とします。前年に果実のなった枝も翌年に花芽がつかないため、1/3程度に切っておきましょう。

★春枝だけの場合

  • この場合、切り返しはしません。 花芽がほとんどすべての葉腋につきます。

★春枝+夏枝の場合

  • 夏枝の基部を5ミリほど残して切り返し、春枝から結果母枝を発生させます
    切り返さなかった場合、花芽は夏枝の先端部分にだけ付き、他は葉芽となる

★春枝+夏枝+秋枝の場合

  • 夏枝の中間で切り返し、結果母枝を発生させます。
    切り返さなかった場合先端部分に花芽がつくが、良い花が咲かない。

よい花芽がつくのは主に前年の春枝(2年枝、3年枝)の先端から2~3芽。
春にここから伸びた1年枝に結実する。

実のついた枝には翌年は花芽をつけず、その枝から出た発育枝に翌々年実がつく。
したがって、実がついた枝は翌年春(3月)に剪定する。

★摘果

7月中旬に1回目、8月中旬~9月上旬に2回目を行うのが良いです。

花が散った後、果実が生育するに従って、表面の傷が目立ってきます。
少々の傷は大丈夫ですが、大きいキズのついた果実は、随時、落としていって良いです(限度は2割まで)。

1回目

  • 7月にする理由は、生理落下が落ち着いてから実施します。
    早くし過ぎると、収穫できる果実が少なくなってしまう可能性があります。
  • 摘果の目安は、みかんは葉10枚に対して1果実、デコポンは葉30枚に対して1果実を目途にして、摘果します。
  • 摘果するのは、枝の先端に付いている果実、奥の方にある果実、病害虫でやられていたりしているものです。
    同時に剪定も一部実施されたほうが良いです。
  • 葉が込み入ったところを、小枝単位で切り落としてください。
    まんべんなく葉に日光が当たるイメージです。

2回目

  • 果実が再び肥大してくる前に行い、葉からの栄養分を効率的に収穫する果実に送り込むためです。
  • 摘果の目安は、品種によりますが、みかんは葉20~25枚に対して1果実を目途、デコポンは葉80枚に対して1果実を目途にして、摘果します。
  • 摘果する果実は、色がうすいもの、扁平なもの、果実の付近の葉に力のないものなどです。
  • 実をつけた枝は次の年は休みます。
    実の時期に、実のついている枝とついていない枝が半々くらいあるのが理想です。

★ぶらぶらハウスをかけるメリット

 →→→→→ 具体的な説明

効 果

(1)果実品質の向上

  • 4月まで樹上に成らすことで、明らかに糖度が高く、クエン酸含量が低くなります。

(2)春枝の伸張促進

  • ビニール被覆による春先の温度上昇で、一般の樹よりも新梢(春枝)の長さ・葉数・葉の大きさともに上回り、樹勢が旺盛となります。

(3)果形の向上

  • ビニール被覆による開花期の温度上昇で、一般の樹よりも初期肥大が優れる。

★糖度を上げる方法

みかんは、完熟させる為に年越しをすると甘くなりますが木に負担がかかる為残すのは数個だけとし、さらに袋かけをしないと、全部鳥のえさになります。

予措貯蔵(追熟のようなもの)

生産農家では普通温州ミカンは12月収穫後、常温で予措貯蔵します。
目的は糖度の向上と貯蔵性の向上です。

方法は室温でミカンの重量が3~4%軽くなるまであまり重ねずに貯蔵しておきます。
水分が抜けた分だけ糖度が高くなります。

また、貯蔵中に酸味も抜けるので余計に甘みが強く感じられます。
日持ちも良くなり2月頃まで出荷できるそうです。

かごやザルに入れて風通しの良い所に置いて保管。

冷蔵庫の中に入れますと、甘味が飛びますので止めたほうがよいようです。

興津早生は寒ければ寒くなるほど甘味が増し、実にしまりが出てきます。
小粒でしかも樹冠内部になっている実を1月から2月まで木にならせたままにしておくと実はさらに甘くなって中袋も薄くなり、これこそ究極のみかんと言えるような美味しさのみかんができ上がります。

栽培農家で完熟デコポンを作る時は、開花から300日以上木熟させるようです。
あまり収穫が遅くなると木に負担がかかるので、残す個数は加減した方が良いと思います。

糖度を上げる裏技・・・

お湯やお風呂に10分間ほどつけておくと酸味が少なくなり甘く感じる。

収穫後の酸っぱ過ぎるみかんをすぐ食べる時、酸っぱさをとる方法は、電子レンジ500Wで30秒チンする。
但し爆発しないように皮の一部を破っておくか半分に割っておくこと。

この方法は酸っぱさをとるだけで、糖度は変わりませんので甘く感じるだけです。
酸度を取りすぎると、薄甘いだけの味ボケしたみかんになりますので注意。

★甘いミカンの見分け方

ミカンの実を比べた時、軸の細い方が甘い。

木に実がなった状態で、実が下向きになっている程軸が細くなり甘い。

上向きの実を支えるために軸が太くなり、水分がたくさん流れ込む。

上記の 予措貯蔵(追熟のようなもの)でミカンの重量を3~4%軽くする理由と同じと思います。

みかんの「ぶらぶらハウス」による完熟栽培

高額な施設投資を必要とせず、ビニール被覆による樹上越冬完熟栽培で食味の良い完熟果実を生産する方法として、みかん研究所が開発したぶらぶらハウスについて紹介します。

完熟した美味しいミカンが出来るのと、雨を防ぎ、害虫の発生を防ぎ、冷害から守ってくれます。さらに春の新芽の成長も促してくれます。

1 設置方法

  1. 樹高よりやや高めの支柱(竹やパイプ等を利用してT の字に加工)を、株元に縛り固定します。
  2. 樹体を覆いつくせる程度のビニール(廃ビニールでも可)を準備し被覆します。
  3. 被覆したビニールの端をロープで株元に隙間を開け縛り付けます。(通気性を確保)
  4. 覆ったビニールの側面に換気のための孔(U 字)を開けます。

必要な材料は、参考資料を参考

 

「ぶらぶらハウス」

換気孔を数箇所程度開けます。

ビニールと接する果実にはサンテを被覆します。

マイカー線でビニールの端と株元を固定します。

通気性を確保するため、隙間を開けます。 


ビニールが破れない様に支柱の先に
空き缶や布をかぶせます。

風でずれないようにテープで固定します。


換気孔

・カッターでU の字に切ります。

・風の強い場所では切り口をテープで補強します

   


2 設置時期

  1. 最高気温が25 度以下(10月下旬~11月中旬)になって被覆を開始します。
  2. 4月下旬~5月上旬頃(開花終期まで被覆)にビニールを除去します。
    ※収穫時には一時的にビニールを開けます。

3 効 果

  現場での実証結果を基に紹介します。

  1. 果実品質の向上
    みかんの「興津早生」の場合は、1月~2月まで樹上に成らして完熟させる。
    デコポン「不知火」は4月まで樹上に成らすことで、通常樹と比べ明らかに糖度が高く、クエン酸含量が低くなりました。
  2. 春枝の伸張促進
    ビニール被覆による春先の温度上昇で、一般の樹よりも新梢(春枝)の長さ・葉数・葉の大きさともに上回り、樹勢が旺盛となりました。
  3. 果形の向上(デコポンの場合デコの発生)
    ビニール被覆による開花期の温度上昇で、一般の樹よりも初期肥大が優れるとともにデコが発生し果形指数が低くなりました。※果形指数=横径÷縦径×100
    左の2 個が被覆樹、右が通常樹。明らかに果形が違います。
      

4 その 他

  1. 次年度の着果について

    遅くまで樹に着果負担をかけることで、次年度の着花数の減少が見られましたが、収量に影響するほどではなく、むしろ無駄な着花(果)負担をかけず、樹勢の維持と大玉果生産につながると考えられます。
  2. 労力について

    被覆初年度は、支柱づくり・ビニールの準備と手間がかかりますが、2 年目以降は果実一つ一つに袋やサンテをかけるよりも省力的だと思われます。
  3. 収穫期について

    収穫を遅らせたほうがより高糖果が生産できると思いますが、樹冠内が高温になると果皮障害が増加するため、果実分析結果や気象条件を考慮して判断すべきと考えられます。
    ※通常は4月上旬頃までに収穫したほうが良いと思われます。