自分で育てている果物の作業記録を整理。
鉢植えをメインに果物を育てています。
各品種の特徴や、剪定方法をまとめました。
不精な私に便利な「自動水やり機」の紹介もしています。
   

キウイ 特徴・剪定・育て方

これは色々な資料から得た内容を自分がわかり易いように、勝手に自分流にアレンジしております。

  1. 特徴
  2. 側枝の更新の基本
  3. 土づくり
  4. 植え付け
  5. 目標とする樹形に仕立てる
    1. 植え付け1年目の仕立て方
    2. 植え付け2年目以降の仕立て方
  6. 施肥
  7. 年間の管理
    1. 発芽期から新梢伸長、開花結実期
    2. 果実肥大成熟期
    3. 冬場の剪定の方法

特徴

実をつけるためには、雄の木と雌の木が必要になります。

雌木の「ゴールデンキング」は果肉が深い濃黄色。

開花時期が早く収穫時期は10月下旬と極早生で、糖度が16度ととても甘くまた酸味も強い品種です。

通常通り収穫する時は、10月下旬~11月に全て一度に収穫し2週間~3週間追熟させると美味しくなります。

(樹上でかなり甘みが出るので、長く置いてから完熟したものを収穫すれば、追熟させる必要がありませんが、木に負担がかかるのと鳥の餌食になるので現実的ではありません。)

果重は約120gと大果です。鉢植えもできますが、棚で大きく育てると1本から100個以上収穫できます。

受粉樹(雄木)を一緒に植える必要があります。

黄肉系品種の雌木「ゴールデンキング」は早生なので、雄木で早咲き品種の「ロッキー」とセットで育てます。

側枝の更新の基本

キウイフルーツは新梢の基部数節に花がつき、花芽は新梢の結果部位よりも先の節位に限られます。

したがって、結果部位は年々先へ先へと移って、主枝からの距離は次第に遠くなります。

当然ながら、根からの距離は遠くなり、途中の古い枝から突発枝が発生して自然に枝が若返りするようになります。

この性質を利用すれば、木全体を常に若々しく保つことができます。

実際にはこの突発枝を4月下旬~5月上旬にねん枝し 、摘芯して母枝とします。

このように春先の枝管理を徹底し、この時期に強くなりそうな枝は、さらに6月中下旬にもう一度処理します。

また不要な徒長枝は発生の時点でかきとって積極的に枝の更新を図り、常に木を若々しく保ちましょう。

これによって不要な枝と果実との競合を軽減することにもなり、高品質な果実が得られます。

土づくり

キウイフルーツは深く耕され、腐植質に富んで水はけのよい、軽い土壌を好みます。

土壌酸度は微酸性から中性付近がよいといわれています。

長年の栽培によって耕土が浅くなり、下層土の物理性も極めて悪くなっている場所では、植え付ける前に土壌改良資材を投入し、深く耕して下層土に混和することで土壌条件が改良できます。

1本当たりの土壌改良資材の投入量は真砂土100㎏、完熟堆たい肥ひ 2・5㎏、苦土石灰1㎏、熔リン50gを目安に施します。

植え付け

植え付け1カ月前までには、土づくりの準備を終えておきましょう。

植え穴は水はけを考えて1m角に深さ40?50㎝とし、1穴当たり完熟堆肥約50㎏、熔リン約200g 、苦土石灰約200g を土とよく混和した後、掘り上げた土を植え穴に戻し、少し高めに盛り上げておきます。

元もと肥ごえは化成肥料または油かすなどを用い、1穴にチッソ成分で50g 程度とします。水田転換の肥ひ沃よく地では元肥を施さなくても問題ありません。

早春から新根の発生、生長を盛んにするためには11月下旬?12月中旬の晩秋植えがベストです。

雌木の植え付けは深植えにならないように注意し、根を四方に広げ、根の間に細かい土を入れてよく密着するよう手で鎮圧した後、十分水やりします。

しっかりした支柱を立てて、将来の生長に際して誘引する準備をしておくことが重要です。

複数本を植え付ける場合は、5~6mの間隔をとります。

雌6に対し雄1の割合での混植がベストといわれています。

雌木を複数本植え付ける場合には、バランスに注意が必要です。

雄木は授粉用のため、雌木のじゃまにならない場所に植え付けます。

目標とする樹形に仕立てる

私は主枝を1本で仕立てています。

主枝は基部から先端まで同じ太さと勢力を維持し、木の一生を通じて使用できる頑丈なものにします。

亜主枝は大型にしないで約60㎝の間隔に左右交互に配置して、当初は10本とし、樹齢が進むにつれ8本くらいに減らします。

側枝は各亜主枝に3~5本配置し、切り返しや突発枝の利用により3年前後で更新します。

この側枝に3~4本の結果母枝をつけ、雌木1本当たり約840個結果させ、約50㎏の収穫量を目標とします。

1.植え付け1年目の仕立て方

主幹は苗木から発生する1本だけを伸長させ、棚下30㎝付近から棚上に向けて曲げ、棚上で一直線に誘引生長させ主枝とします。

主幹から発生する副梢は、全部かきとり、棚上の主枝から発生させる副梢は、数と長さを制限します。

特に主枝の第1副梢までに発生するわき芽は、いずれの時期にあっても全部かきとります。

これを放任すると主枝の伸長が阻害されるので、注意が必要です。

2.植え付け2年目以降の仕立て方

将来、亜主枝(大型側枝)として使用する枝は、樹勢に応じて約60㎝間隔で左右交互に発生させ、樹形を構成していきます。

主枝の完成はおおむね2年間で終わらせるのが理想ですが、植え付け初年の生育が悪くて冬季剪定時に棚上にやっと到達したような木は、思い切って地上40~50㎝のよく膨らんで充実した芽まで切り戻し、翌春に再び伸ばし直します。

施肥

一般にキウイフルーツは多肥性で、特にチッソ肥料は生育期間中絶えず肥効を現すのがよいと考えられがちですが、1本当たり堆肥を除く成分量でチッソ約300g 、リン酸約400g 、カリ約300g 、と少なめにします。

元肥は収穫前(11月上旬)の葉が健全なうちに肥効が現れるように施します。

追肥は新梢伸長最盛期、果実肥大期に肥効が現れるよう施し、9月の秋肥は二次伸長するので施しません。

とかく、キウイ栽培では土づくり、土壌管理の大切さを忘れて、果実肥大最盛期の6月下旬~7月下旬に大玉果生産の目的で何回かの速効性肥料の追肥を行いがちです。
しかし、これはキウイが浅根性であることを忘れた施肥で、梅雨明け後に根の障害を起こし、葉の萎い凋ちょう、枯れ込み、落葉などを招く原因となります。

この時期の施肥は厳に控え、もっと土づくりに重点を置くべきだと考えます。

鉢植えの場合、具体的には2月と6月と9月頃に1株50gぐらい与えます。肥料を与えすぎると枝葉ばかり伸びるのでキウイの場合は与えすぎに注意。

年間の管理

1.発芽期から新梢伸長、開花結実期

芽かき

4月上中旬に母枝から新芽が5~6㎝伸長します。

このうち花をもつ強勢な芽を1㎡当たり13~14芽残して、それ以外の弱い芽はかき落とし、残した芽で強勢大型結果枝を作ります。

新梢の巻きつきは6月中旬ごろから始まるので、8月下旬まで、新梢が硬化しないうちに巻き戻し、再誘引すると剪定時に枝を長く残すことができます。

摘芯

結果枝は、結果部位から15~16節で摘芯します。

旺盛な枝はいつまでも伸び続け、6月中旬ごろから巻きつきが盛んになるので、その防止と果実肥大の目的を兼ねて行います。

摘蕾(てきらい)

キウイは開花後、わずか30~50日で、収穫果実の80%の大きさになる果実なので、摘果より早いつぼみの時期におこなう摘蕾のほうが果実を大きく育てることができます。

つぼみは、長果枝には3~4個、短果枝には2個を目安に残します。そして、枝の基部の第1つぼみ、先端のつぼみの順に摘蕾します。

1個所に2~3個のつぼみがついている場合は、中心の1個を残して(1節に1個)、摘蕾します。

つぼみは指先で簡単に摘み取ることができます。

ただし、うまく受粉しないこともあるので、過去の状況で残す量を判断します。

人工受粉

5月上旬~中旬に開花します。雄花を摘んで、雌花の中心部に花粉を付けて受粉させてください。完全に開いた雄花は受粉能力が既に失われているため、花びらが開きすぎていない花を使用します。

キウイの花粉の寿命は非常に短く、開花時期が1週間ずれると使用できなくなります。雌花が開花してから3日以内に行います。

雄花1つで雌花約3つの受粉ができます。受粉後、約2週間で結実し、10月下旬~11月頃に収獲できます。

具体的な受粉方法は

  • 雌花の受粉能力が高いのは午前10時頃までなので、その間に受粉作業を行います。
  • 雄花と雌花の開花が揃った時は、雄花を直接雌花にこすりつけて受粉できます。
    雄花1個で雌花3個ぐらいに受粉できるそうです。
  • 雄花が数日早く咲いた時は、下記要領で花粉を採取し乾燥材を入れておくと冷蔵庫で1週間ぐらいの保管であれば使えるようです。使い古しの筆に花粉を付けて受粉作業を行います。
  • 冷凍保存した花粉を使う時は、冷蔵庫で2日間ぐらいかけて解凍し、使い古しの筆に花粉を付けて受粉作業を行います。
  • 受粉作業は丁寧に行わないと、いびつな形の実になるそうです。

地域や気候により、雄木との開花期がぴったりあわない場合もありますが、雄木が開花した際に花粉を採取して冷凍保存すれば数年間は人工授粉できます。

花粉の冷凍保存の方法へジャンプします

摘果(てっか)

摘果作業とは簡単に言うと、受粉が失敗したものや、虫食い、摘蕾の時期を過ぎてしまったものを取り除く作業です。

開花1ヶ月後の6月上旬から行います。

摘果で残す目安は(6月上旬から中旬の枝の長さです)

  • 10cm以下の枝3本で1果
  • 30cm以下の枝で1果
  • 60cm以下の枝で2果
  • 60cm以上の枝で2~3果

5~7枚の葉に1果、棚づくりでは1㎡あたり15~20個を目安に残します。

5~10個程度かたまって実がついている場合は、3個くらいのかたまりにしておくとベストです。

2.果実肥大成熟期

秋の枝管理

晩秋まで枝が秋伸びすることがありますが、これはチッソ過多や秋肥の施用が不適当な場合、病害虫に侵された場合、結実不良樹、干ばつなどで早期落葉した木などに見られます。

特に成木の秋伸びは果実に糖度不足をきたしたり、炭水化物の蓄積が不十分なため翌年の花の着生が不足したり、不完全花ができたりする原因となるため、整枝が必要です。

成木で主枝、亜主枝が確立していても強勢な突発枝が発生した場合は、不必要な枝を早めに除いて負け枝の原因を作らないようにしましょう。

側枝、亜主枝を更新する時は突発枝の摘芯を繰り返し、徒長を防ぎます。

秋枝が2~3本も発生する場合は、結果枝など春梢の通風採光が妨げられるので、秋枝の切り返しや間引きで葉の密度を減らすようにします。

1㎡当たり10~12本の結果枝、つまり葉が二重に茂る程度にしておくと、大果で良質の果実がつきます。

収穫

10月下旬~11月に実が充実してきたら、ハサミで切りとります。

果皮に傷をつけると、長期保存できなくなるので、取り扱いには注意しましょう。

貯蔵

キウイフルーツは収穫すると急速に呼吸が盛んになり、追熟は収穫と同時に始まるので、長期貯蔵するには、収穫後はできるだけ早く果実温度を下げて追熟を抑える必要があります。

病害虫被害果、軟弱果などを除いてから、0.03㎜厚のポリフィルムで完全に覆い、乾燥させないようにして冷蔵庫で保存します。

できる限り温度変化を少なくしたほうが適しています。

果実を包むポリフィルムは十分な大きさを確保し、果実が庫内の空気に触れて乾燥しないようにします。

長期貯蔵する時は、同じ庫内にエチレンを多量に発生するリンゴなどを入れると追熟が進むので注意しましょう。

追熟の方法

収穫せずに熟するまで果樹に放置すると、冬の霜の被害によって果実が腐敗してしまいます。

10月下旬~11月霜が降りる前が収穫の目安です。収穫して追熟させます。

  1. 1個だけをテーブルの角でこつんと叩いて(少し凹む程度でOK)、他のキウイフルーツと一緒にビニール袋に入れます。常温で2週間程保管すると食べ頃になります。
    表皮に傷がついているキウイフルーツからエチレンガスが発生するため、多くの場合はキウイフルーツをまとめてビニール袋に包むだけも追熟は完了します。
  2. 成熟を確実に行うためには、エチレンガスが発生するリンゴと保管する方法が一般的です。
    リンゴからエチレンガスが発生するので、キウイフルーツの成熟が促進されます。
    (使用するリンゴの種類)
    追熟に使用するリンゴは、つがる、ジョナゴールド、王林等を使用します。
    フジ(サンふじを含む)は追熟にあまり効果がありません。

3.冬場の剪定の方法

剪定は12月~2月頃に行うことが適しています。

キウイフルーツの剪定は、各枝に花芽が多く付いているため、枝を吟味して剪定する必要はありません。

大きく次の3点に注意して思い切って行います。

  • ごちゃごちゃの原因となる隣り合って密接した枝を除去する。
  • 主枝の上側から伸びた枝を除去する。(勢いが強く、主枝の成長を阻害するため)
  • 主枝の方向を決める。主枝の切り返しにより、主枝の成長を維持する。
    主枝の先端部分が側枝より細くなっている時は、主枝を切断し側枝を主枝に更新する方法もあります
  • 梅雨明け頃に強く伸びる枝は6月~7月に剪定します。

実をつけるための剪定は

ブドウに似ていますが、ブドウは巻きひげの位置に着果するのに対し、キウイフルーツは節の定芽の位置に着果します。

そのため、着果(花)した節には芽がないので、結果母枝の剪定ではその分、長めに残す必要があります。

  • 実がなった芽の先の新枝を3芽残して剪定します。
  • 上記の通り、前年実がついた節からは芽が出ないため、毎年結実する部分がどんどん先になっていきます
  • そのため冬季剪定は3~4年経った枝を基部から切って枝の更新を促すように行います
  • そのために、実がついていない枝を更新用に残しておきます
    前年実がつかなかった枝は全ての節から芽が出ます