船外機付きミニボートに乗るまで!!

<< 最初は手こぎのゴムボート >> 40歳の頃

休日の埋立地や防波堤は釣り人が多く、労力の割には釣果もパッとしないし隣の釣人とのおまつりも気になります。これを避けるため和歌山や福井の越前海岸に足を運びどうにか釣りらしい1日を過ごしていました。

ある時、手こぎのゴムボート釣りをして上陸してきた人の釣果を見てびっくり。魚はふたまわりも大きく、わずか半日の釣りで私が経験したことも無い釣果を上げておられました。午前中のみで満足の行く釣りをされ、昼の弁当を食べて帰宅するとのこと。

以前子供と琵琶湖でブラックバス釣りをするために4人乗りのゴムボートを買ったが、その後あまり使用せず物置で眠っていました。ゴムボートでの海釣りは危ないという先入観で使用していませんでした。しかし波の静かな湾内や湾の入り口にある岬周りだと意外に安全に釣りが出来ると聞き、ボート釣りへの関心が高まりました。

1990年40歳の頃、よしそれではと、夏のキス釣りから手こぎのゴムボートを引っ張り出し挑戦したところ、岸からの釣果とは比べ物にならないほど、さらに午前中の半日で充分満足できる釣りの楽しみを味わいました。しかも休日の午後帰宅して片づけをした後も時間的な余裕もあり、翌日からの仕事にも余裕が出ます。

この後数年間手こぎのゴムボートに乗って釣りをしていました。

釣行にはほとんど女房と同行します。女房はドライブが好きなので遠方への釣行には大喜び。しかもボート釣りは必ず(?)なにか釣れるし、魚も大きいのでまたまた大喜び。

釣りを早めに切り上げ、少し寄り道をして観光まがいの事をしたり、知らない土地を散歩してみたりと、余裕も生まれます。

しかし手こぎゴムボートの欠点もあります。釣りをしていて風が強くなり帰港しようとした時、ボートが風に流されなかなか思うように進んでくれず、岸にたどり着いたときは大汗をかきぐったり。これを経験するとあまり沖にも出られません。

<< やっと4級小型船舶免許取得 >> 48歳の頃

一生懸命手こぎでボートを進めていると横を船外機付きのミニボートが二人乗りでブォーと追い越して行きます。しかもかなり沖の島を目指しています。うらやましいなと思っても岸に戻ることを考えると沖までこぐ元気も勇気も出ません。体力にも限界を感じ、そろそろエンジン付きのボートに乗り換えたいなと思うようになりました。

いろいろ調べてみるとエンジン付きのミニボートに乗るには平成7年当時4級の小型船舶免許が必要でした。免許無しで乗れるいいものは無いかとかなり探しましたが結局見つからず、一念発起して免許を取る決心をしました。平成7年女房をくどき免許代とボート購入費を何とか確保。

いざ免許を取るとなると平日2~3日会社を休まねばならずなかなかチャンスがありませんでしたが、大阪で休日を利用して免許を取れる所が見つかり、女房をくどいてから3年後の平成10年に免許を取得できました。

1998年(平成10年)の5月に受講の予約申し込みをして、免許証を手に入れたのが8月。

自動車学校のように、国家試験(筆記試験と実技試験)が免除となるが、受講料は他に比べて少し割高でした。

免許入手までの費用を全て含めて11万円弱。(平成10年)

私がお世話になったのは下記の協会です。

JEIS (財)日本船舶職員養成協会 近畿支部 06-6612-4936

<< ミニボートの入手 >> 48歳の頃

当初の計画から3~4年過ぎ、不景気のまっただなか。とにかく安くて良い物はないかといろいろ探し回りましたが予算に合うものが見つかりませんでした。

ところが1998年(平成10年)6月に新聞広告の通信販売でフリージアというメーカーの折りたたみ式ボートが手ごろな価格で売られているのを見つけ早速問い合わせてみると何とかなりそう。

アメリカ製のポーターボートと良く似ているが情報がほとんど無く、性能に半信半疑であったが安さに目がくらみ、納期が2~3ヶ月かかるが免許が手に入るのと同じ頃なので注文。

品物は写真を見てもらえばわかるが、座席等の材質や全体の仕上げはいまいちであるが、岩場に乗り上げたりテトラポットにこすったりしても (実際にやってしまった) すりきず程度で丈夫そのものである。保管もサーフボードのように折りたためるので場所も取らないですむ。

1998年(平成10年)8月から使用開始。

<< トレーラブルボートへの移行 >> 52歳の頃

ミニボートに乗り慣れた2002年3月、この年の初釣りのためにボートや道具の手入れをしようとミニボートを移動させたり、裏返したりしている時に腰が「ギクッ」と・・・・・。(この時52歳)

若い頃のギックリ腰の後遺症で無理をすると腰が痛くなっていたが今回は特にひどい。ミニボートをカートップ出来なくなった。1週間ほどで治ったのでカートップに再挑戦してみたが力を入れると少し痛みが走る。海で準備や片付けの時腰が痛くなると帰れなくなってしまうと思うと悲しくなる。

昨年からこの傾向があったので出来るだけ楽にカートップ出来るように「電動式カートップウインチ」を作成しておいたが、これを使うよりヨイショッと一気に持ち上げるほうが早いのでせっかくの力作も使用していなかった。

こんなことでボート釣りを諦めることが出来ないのでいろいろな可能性を調べてみた。以前から気になっていたトレーラー式のボートが体に負担にならず今と同じようにあちこちに移動できる。

少ない予算と狭い駐車場を考慮に入れマリンモーターのシーボーイに的を絞った。現物は以前に見たことがあるので、色々なホームページを参考にさせていただき決心をした。

大きさも12フィートと手頃でトレーラーも駐車場に入りそう、と言うより無理やり押し込めそうということで見切り発車してしまい手に入れた。

2002年(平成14年)5月から使用開始。

トレーラブルボートに乗るようになってから、ボートを好きなところに持っていく楽しさ、操船の楽しさ、不便なところを便利に改善する楽しさ、釣れても釣れなくても自分のポイントを見つける楽しさ・・・・・等々が倍増し釣りの楽しさの幅がますます広がりました。

なんといっても、釣りが終わった後道具をボートに放り込みカバーをかければすぐ帰宅できるので気分的にすごく楽。

後片付けは戻って時間のある時にやればよい・・・・・ずぼらな性格!

ボートを手放し、防波堤や岩場での釣りに
63歳の頃

11年間トレーラブルボートで釣りを楽しませてもらったが、2012年5月に愛犬が脳腫瘍のため、ほぼ寝たきりとなり24時間の介護が必要になった。

その他もろもろの事情で女房に大きな負担がかかり疲れきっている。疲れた女房を残しひとりで釣行しても楽しくないので釣行回数が大幅に減り、今後も行ける見込みがなかなか立たないため思い切って手放しました。

ボート釣りの楽しさにはかなわないと思うが、今後は空いた時間をうまく利用し、トレーラブルボートでは利用できなかった近場の釣りを見直そうと思っている。