Litchi for DJI(自動操縦アプリ)
Track(被写体自動追尾)
●TRACK 設定と使用方法
Phantom の機能「アクティブトラック」(被写体追尾機能)に似た動作をしますが、衝突する危険性が無い広い空間のある場所で飛行する必要があります。
(ios用の test版で確認しました)
注意・・・ios用の test版で画面の録画機能をONにしていると、「負荷が大きいので動作がずれる可能性がある」と言うような内容の注意メッセージが出ます。被写体を追尾する為の画像処理の負荷が大きい為だと思われます。
実際に画面の録画をONにして使用すると認識が極端に悪くなり、すぐ被写体を見失ってしまいました。
設定と使用方法
TRACKモード を選択すると、左端に設定アイコンのみ表示されます。
設定アイコンをタップすると設定画面が表示されます。
●Tracking Quality(2019年8月に追加されました)
Normal か 高い を選びます。(まだ動作確認をしていません)
●機体の回転(航空機回転)
マニュアル か オート を選びます。
カメラジンバルに回転が無いPhantom3では オートを推奨しています。
オートにすると機首とカメラジンバルは、常に被写体に向きますので、操縦に集中できます。
機体の回転 を オート に設定すると下記の項目が追加表示されます。
●ジョイスティック参照
機体の飛行方法を設定できます。
各設定の説明は FOCUSと同じなのでそちらを参照。
●ジョイスティック速度リミッタ(最大ジョイスティック速度)
飛行スピードは ATTI modeで惰性移動があるので遅めにしたほうが良いようです。
注意・・・オートにするとATTI modeで動作する為オーバーハングが起こり機体が少し流れますので、障害物や強風時の使用は注意が必要です。
実際に飛ばした感想として、速くすると被写体を追いかけづらくなります。
●Orbit 速度
機体の回転移動時の速度を指定します。
+で反時計方向、-で時計方向に回転します。
●追尾したい被写体を指定する時は、
カメラビューの画像に映った被写体の周囲に四角形を描画します。
2本の指で画面をタッチしたまま、指の間隔を広げたり狭めたりすると四角い線が現れますので、指を左右・上下・斜め方向にスライドさせたり広げたりして被写体を囲むように指定します。
一旦画面から指を離すとセットされます。
セットされると、画面左端に Follow・Orbit・取り消し のアイコンが追加表示されます。
被写体を再指定したい時はもう一度同じことを実施します。
指定を取り消す時は 取り消し のアイコンをタップします。
●実行する時は、2つの飛行方法があります
各機能を実行する前に、送信機のフライトモードスイッチを「F」(新タイプは「P」)に切り替えます。
Follow のアイコンをタップして実行
被写体の移動に自動追尾して撮影してくれます。
「リスクを理解したうえで実行」のメッセージが出ます。
動きとしては Follow Me のような感じになるそうですが、私はまだ成功していません。すぐに被写体を見失ってしまうのと、機体の追尾が始まりませんでした。
Orbit のアイコンをタップして実行
被写体を中心に円を描くように自動追尾して撮影してくれます。
上記設定画面で Orbit Speed(回転速度)を 0 以外に設定していると、下の画像のような確認画面が表示されOKをタップすると実行します。
被写体の周りを円を描くように自動追尾しますが円の半径が徐々に大きくなりますので周りの障害物に注意が必要です。
この時の様子です・・・2016年03月25日 と 04月05日 の飛行テスト
機体の 高度が5m以下 でスタートするとエラーとなりました。
室内で設定のテストをする時でも、機体に接続し電源を入れておかないとエラーとなります。
●終了する時は、
各アイコンをタップするか、送信機のフライトモードスイッチを「P」(新タイプは「S」)に切り替えます。
★2016年03月25日の飛行テスト
設定内容
機体の回転 オート
ジョイスティック参照 設定無し
ジョイスティック速度リミッタ 65%
Orbit 速度 +1.2m/s
飛行時の高度は 7~8m、機体と被写体の距離は最大35mぐらいでテスト飛行しました。
この時は Orbit のみで Follow の機能はありませんでした。
スタートすると同時に機体は自動で被写体の周りを反時計回りに飛行し始めました。
被写体が移動すると、機体も被写体を周回するために自動的に移動します。
但し機体と被写体の距離を半径にして回転するので、被写体が遠くに移動すると半径が大きくなるので自動周回も大きくなり、被写体が機体に近づくように動くとその分小さな半径で自動周回します。
Orbit Speed が速いと円になりにくくなりますが、あまり遅いと被写体に追いつかず距離が離れて見失います。機体の高度もあまり高くし過ぎると被写体が小さくなり見失いやすくなります。
今回は機体の移動に気をつかいながら歩いてみました。動画を YouTube にアップしています。
最後のほうで被写体と機体が離れすぎたので、近づける為2回手動操作しています。
★2016年04月05日の飛行テスト
今日は女房にゆっくり歩いてもらい、上記と同じ条件で被写体として認識させてスタートしました。
3月25日の私が被写体の場合は多少加減しながら歩いていますが、女房は何も気にせずにゆっくり歩いていました。
結果は1~2分で被写体を見失い、一旦見失うと再認識はしてくれませんでした。数回テストを行いましたが似たような結果。