ウリ・メロン・スイカ 植え付けと剪定

これは色々な資料から得た内容を
自分がわかり易いように、勝手に自分流にアレンジしております。

鉢植えを基本に整理しております。

まくわ瓜 の 育て方

★特徴

  • まくわ瓜は追熟できます
    私は勘違いして、追熟できないと思っていました
  • 一般的に授粉後40~50日で収穫になります
  • 黄色のまくわ瓜は熟すとへたの周りが割れてきて落ちやすくなるので、網目のネットで吊るしておくほうが無難です
  • 必ず 1株につき1つのプランターで育てるようにする
  • 使用するプランターのサイズは大型タイプを使用
    根は浅く横に張るので、表面が広いプランターが最適
  • まくわ瓜を育てる時は、最初から肥料の入っている市販の野菜用の培養土を利用すると手間が掛からず簡単です
  • 手持ちの土を使用する時は、用土10L当たり石灰を10gと化学肥料を10~30gを混ぜ合わせます
  • プランター又は鉢の場合、支柱で立体的に育てます
  • 支柱仕立ての方が場所の節約が出来、整枝の作業が楽です


★プランターでの家庭栽培方法

(2023年5月更新)

プランター栽培の場合、1株で6果収穫を目指します。地植えの場合はもっとたくさん収穫できるよです。

最初は子ツルの2本仕立てで育てるのがわかりやすそうです。結果を見て今後の参考にします。


植えつけ
  1. 通常、種まき時期は4月~5月ですが、発芽温度は25~30℃、生育温度は18~35℃なので、栽培地の気温に注意します
  2. 用意するプランターは大きなものを用意します
    根は浅く横に張るので、表面が広いプランターが最適
  3. マクワウリは連作障害を避けるために、同じ場所や同じ土での栽培間隔を3〜5年あけるようにします
  4. プランターの底に網戸のネットを張って土を入れます
  5. 市販の野菜用培養土を使うと肥料も入っているので楽です
  6. マクワウリは酸性を嫌うので、苦土石灰を混ぜて使用します
  7. 表面には黒ポリマルチシートをして、保温・雑草防止・乾燥防止を行います。
    生育中もマルチはそのままでよい
  8. ホームセンターで苗を買ってくるか、種を植えて発芽させます
    苗は、接ぎ木の苗を購入するのが簡単です
    • 種から育てる場合は
    • 小さなプラ容器に水を少し入れてこの中に種をつけておきます
    • 種から3~4日間で根が出ます
    • ポット(9〜12cm)に培養土を入れ、直径3cm位に3粒を離して置きます
    • 厚さ1cmほどの覆土をして、たっぷりと水をやります
    • 双葉の後、大きな本葉が展開したら、間引いて2株にします
    • 本葉が3~4枚展開したら、最終間引きを行って1本にします
    • 目安として種まき後35日ほどで、本葉4〜5枚の苗になります
  9. 苗を容器ごと軽くひっくり返して、根鉢を崩さないよう植えつけます。
    根鉢とプランターの土の高さを同じぐらいにするか、根鉢の上部が土から出るぐらいにします
  10. 植えつけたら根鉢のまわりを軽く押さえ、さらに水をやって根を土になじませておきます
  11. 苗を植えたら、折れたり倒れたりしないように簡単な支柱を立て軽く固定しておきます
     
  12. 苗を植えた後は毎日1回、午前中にたっぷり水を与えます
    我が家はズボラで、毎日朝7時と夜7時に自動水やり機で散水しています

摘芯、整枝、2本仕立ての空中栽培
  1. 親ツルは 5~6節 残して摘芯します。
    親ツルの本葉を数えて7枚目のすぐ下で摘芯
  2. 摘芯は晴れた日に行うと切り口が乾燥しやすく雑菌が入りにくい
    手で折ったり、清潔なハサミでカットします
  3. 摘心をすると、次々に子ツルが成長するので、元気な子ツルを2本伸ばします
    1.5~2m位の支柱を2本立てるか、ネットを張って誘引させます
    それ以外の子ツルや花は全て摘芯します
  4. 地を這わさず、立体的にまくわ瓜を空中栽培します
  5. 子ツルは 15~20節 程度で摘芯します
    20節で大体 1.5~1.8mの支柱ぐらいになります
  6. 子ツルの 1~4節 までに出た孫ツルや花は全て摘芯します
    この孫ツルに実がついても小さいため
  7. 子ツルの 5~12節 までに出た孫ツルに実を付けます
    標準サイズで美味しい実が取れる
  8. 13節より先は実が大きくなりますが、味が薄く大味になりやすい

人工授粉
  1. 子ツルの 5~12節 までに出た孫ツルに実を付けます
    標準サイズで美味しい実が取れる
  2. 雌花は孫ツルにしか咲かないそうです
  3. 孫ツルの1節か2節に咲くようです
  4. 雌花は花の付け根に膨らみがあります
    前日の様子は、

    開花した授粉当日の様子は

    開花の翌日はこのような感じです
  5. 雄花は花の付け根のふくらみが小さいので見分けがつきます
  6. 雄花を摘み、花びらを逆向きにたたんで持ちやすくします

    花びらを逆向きにたたむと雄しべが出て、持ちやすく作業しやすくなります
  7. 人工授粉は
    • 晴れた日に行います
    • 雌花と雄花が朝同時に開花
    • 朝方9時ごろまでに人工受粉を行い、着果を促します
  8. 受粉日をメモしておき、40~50日が収穫の目安らしいので参考にします
    私は日数より、熟してくるとヘタの周辺が割れてきますのでこれを目安にしています

孫ツルの摘芯・間引き
  1. 摘芯した子ツルの先端の孫ツル2~3本は摘芯せず伸ばします
    全体の成長促進と、葉数の確保のためです
  2. 子ツルの 1~4節 までに出た孫ツルや花は全て摘芯します
    この孫ツルに実がついても小さいため
  3. その他の孫づるは葉を4~5枚残して摘心し着果を良くします
    雌花は孫ツルの1節か2節目に咲くようです
  4. 子ツルの 5~12節 までに出た孫ツルに実を付けさせます
  5. 人口授粉後、甘い実を獲るには着果した孫ツルは着果節の先の葉2枚残して摘芯します
  6. 着果率はあまり高くないので、3~4cm位の楕円形になるまでは間引きません
  7. 授粉後7~10日で3~4cm位の大きさになるので、数回に分けて間引きを実施
    孫ツル1本に実を1個にします
  8. 最終、子ツル2本の場合は、子ツル1本に対し3果 x 2本 で合計6果の収穫
  9. 着果しなかった孫ツル実を付けない孫ツルは、葉を2~3枚残して摘芯します

追肥
  1. プランター・鉢栽培では、人工授粉した頃、1回目の追肥をします
    化成肥料10~20gをぱらぱらとまいて土に軽く混ぜます
  2. プランター・鉢栽培では、果実が卵大になった頃、2回目の追肥をします
    人工授粉した日から30日目までに終了すること(効きすぎ防止)
    化成肥料10~20gをぱらぱらとまいて土に軽く混ぜます

落下防止用ネット
  1. 熟すとヘタから外れ落下することが多いので、ネットを被せておくのがベターです
  2. 私は流し台の排水口用の水切りゴミネットを使用しています
  3. 立体栽培の場合、熟してくると少しの外力で実が落ちる事もあり、完熟まで落ちないように実を少し持ち上げるぐらいに吊るのが良さそうです
  4. ネットの両サイドを少し持ち上げるようにして、ゆりかごのように実を支えるとツルに無理な重量がかからず、実の落下も防げます。

収穫前の 注意 と 収穫
  1. 収穫間近になると、果実がついている節の葉の周辺がマグネシウム欠乏症を起こして枯れ始め、完熟に近づくと葉全体が黄色くなってきます。
    マクワ型メロンは、開花後40日前後、芳香が出始めた頃が収穫適期です。
  2. まくわ瓜の糖度は収穫直前に急激な上昇をします
    収穫期まで窒素が効いていると、糖分の蓄積が悪くなります
    授粉して40~50日の収穫予定の2週間前には追肥を止めます
  3. どんな品種でも収穫の適期になると実にひびが入ってきます
    そうなったら水やりを止めます
    水を切ることで果実の糖度が上がり甘くおいしい実を収穫できます
    (目安は、収穫の10日ぐらい前から水やりを控えます)
  4. まくわ瓜は追熟できます
    黄色くなっても香りがせず、お尻の部分に弾力がないときは、まだ未成熟です。
    常温の室内で保管し、香りやお尻の部分に少し弾力がでると食べ頃のサインです
  5. 追熟のしすぎは、マクワウリがやわらかくなりすぎて悪くなるので、追熟した後は冷蔵庫で保管すると追熟が遅くなり、冷たく美味しく食べれます
  6. ひび割れが進んだものは、甘味が増してよりおいしくなっています
    熟してくるとヘタの周辺がヒビ割れしてきます
  7. 熟した時期の見極めが難しい時、自分で食べるなら、ヘタの周辺にヒビが入ってから収穫するのが良さそうです。
    種類により、ヒビは縦や周りにはいるようです。
    ヒビの深さは1~2mm位なので皮をむくと全く問題ありません
  8. 熟すとヘタを持って実を持ち上げると簡単にヘタから外れるようになります

小玉スイカの育て方

サントリーの「しまこだま」の接木苗の説明を引用しています。

説明には「一坪でできるおいしいスイカ」となっており、つるがあまり長く伸びないのでプランターで作るのに適しています。

  1. 用土
    • 水はけのよい土を特に好みます
    • コンテナ栽培の場合、有機質に富んだ水はけが良く、保肥力のある土をおすすめします
    • 蔓ボケを防ぐため、元肥は控え目にする
    • 土壌適応性は高いですが、やや酸性土壌を好むため石灰の入れすぎに注意しましょう
  2. 植え付け(4月下旬~5月中旬)
    • 接ぎ木苗を植えつけます
    • 日当たりと風とおしの良い環境を好みます
    • 長さ60cmx幅27cmx深さ26cm 土の容量:20L以上の大型プランターが理想
    • 使用する土は、前作でウリ科の野菜を栽培していないこと
    • 十分に暖かくなってから定植します(関東地方で5月上旬頃)
    • 元肥は入れすぎないように、特に窒素過多にならないよう注意し ます
  3. 摘芯
    • 親づる5節の上で摘芯します
    • ツルが伸び出したら、支柱を立ててネットを張ります
    • 分枝する子づるの1本目と2本目を切り取り、3~5本目を残します
    • 子づるから出る「孫づる」は切らずにその まま伸ばしておきましょう
  4. 人工受粉と肥大後の管理
    • 子づるに咲いた2~4番目の雌花を選び、前日もしくは当日に咲いた新鮮な花粉を蓄えた雄花を使って受粉します
    • 受粉作業は朝9時ごろまでに行いましょう
    • 受粉した日を必ず記録して、収穫期の推測に備えておきます
    • 受粉し、肥大させる果実は1株に1~3個、子づる1本あたり1個までとし、それ以外の果実は摘果します
    • <注意>ツルを垂直または垂直に近い角度で上に誘引して育てると、実が大きくなりだした時突然枯れる事が有るらしい。
      特に小玉スイカを育てる時は注意が必要のようだ。45度以下にしたほうが無難
  5. 玉吊り
    • 実の大きさがソフトボール大になったら、実が落下しないように、ネットで実を包んで固定します
  6. 追肥
    • 実がつく前は追肥は基本的に不要です
    • 果実が肥大し、テ二スボールサイズになったら追肥します
    • プランターの外周あたりに適時配合肥料(8-8-8)50g程度を施します
    • 葉色が悪い場合には適宜追肥を行ってください
  7. 収穫
    • 受粉した日から、35~40日を目安に収穫します
    • 受粉日は必ず記録しておきましょう
    • 収穫の10日前から水やりを控えめにして乾燥気味にすると、甘い小玉スイカが収穫できます
    • 穫り遅れないように注意します
    • スイカは追熟しませんので収穫時期には注意が必要です
      • 巻きひげの色を見る
        実のついた節から伸びる巻きひげがまだ青く軟らかい場合は、熟していませんので少し待ちます。
        巻きひげの付け根まで、すべて濃褐色になり、硬くなったら、いよいよ収穫適期です
      • 葉の枯れ具合を見る
        実のついた部分の周りに生えている葉が、だんだんと枯れてきたら、実も熟してきています。
        葉だけでなく、スイカの実をつなぐつるも、役目が終わったサインで、だんだんと枯れてきます
      • 縦縞の黒がはっきりと濃い
      • 叩くと、ポンポンという澄んだ高い音がする