びわ 特徴・剪定・育て方
これは色々な資料から得た内容を自分がわかり易いように、勝手に自分流にアレンジしております。
鉢植えを基本に整理しております。
特徴
ビワは日当たりを好みますが、半日陰でも育ち、日陰でも生育します。
ただ日陰で育った果実は甘くない。
出来れば日当たり、最低でも半日陰を。
早採りすると酸が多いのですっぱくなります。
熟していても、肥料不足や実が沢山つきすぎたなどで糖度が上がらないときもあります。
ビワは収穫後、追熟させても美味しくなりませんので注意。
冷蔵庫など低温のもとでは傷みが早くなる果物の一つです。
冷やすのは食べる寸前にし、それまでは冷暗所においておきましょう。
冷暗所でも2日程度と思ってください。
ビワの1年のサイクルは、
【6月~8月ごろ】…花芽がつく
【11月下旬~1月】…開花
【3月中旬~4月】…実がつく
【5月~8月】…収穫
びわの木自体は寒さに強いのですが、花・つぼみ・実はマイナス5度以下に当たると枯れてしまいます。
地域によっては花・つぼみ・実が全滅します。
開花時期が11月から翌年の1月となっていて、真冬。
1本で実がなる自家授粉です。
普通は昆虫によって授粉が行われますが、確実に授粉させる為には人工授粉を行います。ただ筆で花をなでるだけです。
鉢植えで冷気に当たらないようにビニール袋を被せたりした時は特に人手で受粉してやる必要があります。
ビワは年に3回新しい芽を出すほど萌芽力が旺盛です。
1回目は3月上旬でこの時期が一番萌芽力が強く、この時期なら強い剪定にも耐えられ、春に向かい活発な活動を始めますから枝枯れの心配もありません。
2回目は5月中旬、3回目は8月頃に新芽を出します。
強剪定で全体に伸びた枝葉をスッキリと切ってしまうと、3年ぐらい実がつきません。
肥料
2~3月、6月、9月、11月の年4回、肥料を施します。
2~3月と6月は速効性化成肥料
9月と11月は堆肥や油かす、骨粉、鶏糞などの有機質肥料を株から少し離れたところに施ます。
実のつきかた
新しく生えた枝につぼみが付き花が咲いて翌年の5月頃から8月の間に熟した実を収穫できます。
なかでも副梢の出ない細く短い枝には良い実が育つそうです。
新梢の中心の先端に房状に花芽がつきます。
実を収穫した枝には花芽はつきませんので剪定しても大丈夫。
剪定
●1~2年目 植え付けの翌年9月には、主となる枝を2~3本残し、その枝がある程度伸びたところで開くように水平に誘引します。
- 主枝を3本残した時は2本を水平に誘引します。
- 誘引をしたら新梢の先端を 1/4から1/3 切ります。
- 水平にした主枝からの途中から新梢が出てきます。
●3年目以降 本来、剪定はあまり行わないほうがいいそうです。
ビワの剪定でまずおこなうべきは、間引き剪定です。間引き剪定とは、枝を基部から切り落とす作業を指します。
分岐点ギリギリではなく、少し上の箇所を切るようにします。
この作業によって、込み合っている枝を除くことができ、日当たりの改善も見込めます。
高さと幅を決めてから、上から下へ向かって作業を進めて枝を切り落としていきます。
枝が込み合ってきたら、邪魔な枝を切り落としてしまう程度にしておきます。
実を枝の先につけるので、切り戻すと実が付かなくなるので注意。
まず花芽は春から伸びた先端に6月頃から夏の間につき始めます。
花芽と葉芽のの区別は、花芽は先端が丸く、葉芽は先端がとがっています。
そのため剪定は9月下旬~10月頃に行うと花芽を切らずに済みます。
実を収穫した枝は9月頃に付け根から切り落とし、近くの花芽を付けた新梢を主枝とします。
各枝において、つぼみを持った主枝と、つぼみを持っていない翌年に結実させる予定の副梢一本を残し、それ以外の副梢は切り捨てます。
その年の11月から2月頃にかけて小さな花を咲かせます。
通常の剪定時期は花後の2月中旬頃から実がなるまで。
実がなり始めてからは、実に気をつけながら間引くだけの選定なら大丈夫。
花後、3月中旬~4月頃になると果実が確認でき、5月頃~8月の間は熟した実を収穫できます。
●木を小さくしたい時
木を小さくしたい場合は、収穫後に強剪定します。
びわは生命力が強く新梢がでてきやすいので思い切って樹形を整えても大丈夫だと思います。
主となる枝と、実をつけた枝は、2~3年毎に切り詰め、順次新しい枝に更新するようにします。
摘房・摘蕾・摘果
花房・・枝の先端についている房全体をさします
果房・・花房に10個前後の花のかたまり(矢印)がありこれを果房といいます
木全体の花房数が多い時は、開花する前の秋に勢いの弱い枝や花つきの悪い枝の花房を除去します。
10~11月、枝の先端の花房に100花位つくが、全部の花に結実させると小果になるので、中段の果房を3~4段ぐらい残し他は摘み取る。
12月の開花後受粉した実が少し大きくなります。受粉したきれいな実を十数個程度残すように摘果します。
3月下旬~4月上旬には良果を残しおいしい大きな実をつけさせるために
- 大果の「田中」は、1果房に1~2果程度を残し袋掛けをします。
- 小果の「茂木」は、1果房に1~4果程度を残し果房ごと袋掛けをします。
我が家の鉢植えの状況では、実をつけ過ぎると実が萎びたり、甘みが全然足りなかったりと、失敗続きです。(2020年7月2日)
これを防ぎ美味しい実をつけるために、摘果が大切だと身にしみて感じました。
この結果、下記の参考画像のように、1つの枝(花房)に果房を3つ位残し、1果房に1果を残すという剪定が大きくておいしい実をつけると思います
袋かけ
鳥に食べられないようにするには、4月にビワの実に袋を掛けてやります。
これでキレイな実がなり鳥に食べられなくてすみます。
袋を掛けないとキズだらけのビワになります。
味は同じですが。
収穫
品種「田中」の収穫時期は6月中旬~7月上旬です。
収穫時期の目安は、オレンジに近い色のものがおいしく、実の先のぷくぷくと小さく盛り上がった部分がありますが、そこの周りぎりぎりまで黄色くなり、少し柔らかくなってから収穫します。
早採りすると酸が多いのですっぱくなります。
熟していても、肥料不足や実が沢山つきすぎたなどで糖度が上がらないときもあります。
ビワは収穫後、追熟させても美味しくなりませんので注意。
冷蔵庫など低温のもとでは傷みが早くなる果物の一つです。
冷やすのは食べる寸前にし、それまでは冷暗所においておきましょう。
冷暗所でも2日程度と思ってください。