電動ウインチ

★ 取り付けた動機   2006年11月14日

以前から電動ウインチがほしい(楽したい)と思っていたのだが、スロープで実際に使用しておられるのを見て自分も・・・・・と決心した。

電動ウインチを導入した理由 (楽したい言い訳)

①トレーラーからボートを降ろす時。
私のセッティングが悪いのかもしれないが、バウをぐっと押し上げるようにして思いっきり押し出さないと滑り出さない。腰が悪いのでせっかくトレーラーにしたのにこのままではまた負担がかかってしまう。
キールローラーを少し上に取り付けると滑りやすくなるが、車で移動中にブレーキを踏むと前方のボートを受けている部分にボートの移動荷重がもろに加わり破損することがあるらしいので荷重を分散させている。

②ボートをトレーラーに積み込む時。
普通はまったく問題ないが、風がありボートがスロープに真っ直ぐ向かず横を向いてしまう時に苦労する。
トレーラーの上を滑らないように車輪のあたりまで移動し、手動ウインチのフックをボートに引っ掛け、ボートの先端をキールローラーの中央に合わせウインチのロープを引っ張りながらトレーラーのウインチのところまで戻ってウインチを巻くのであるが、この間にボートが風で横を向いてしまうとまたトレーラー上を移動してボートの向きを直さないと行けない。
トレーラー上の移動は若く無い私には結構負担なのと、横を向いたボートを真っ直ぐに戻すのも大変だ。
電動ウインチを使うと、トレーラー上でボートの向きを修正しながら巻き上げることが出来るので楽だ。

③入り口に傾斜のある駐車場にトレーラーを押し込む時。
二人で押し込むか、一人で勢いをつけて押し込む。勢いをつけたときは行き過ぎてぶつけないように気を使う。
電動ウインチを使うとこれも解決する。(2006年11月16日現在未完成)


電動ウインチはオークションで入手した。海外通販で購入しようと思ったが前回の購入時結構配送料等がかかったので今回は手間を省いた。
高いか安いかはわからないが、送料等すべて含んで九千円ちょっと。

釣行回数が少ないので充分耐えると思われるし、今までの手動ウインチはそのまま付けているので故障しても何とかなる。

入手した電動ウインチの製品仕様は下記表の通り。

【パフォーマンススペック】
巻き上げ許容重量 906kg
ギア比 153:1
モーター マグネット式DC12Vモーター 0.85hp出力
サイズ 約 L185×W105×H105mm
リールサイズ 約 D31.5×L73mm
重量 5kg
ケーブルサイズ 15m(直径4mm)


【牽引力/ケーブルキャパシティ】
レイヤー 1 2 3 4 5 6
最大牽引力 Lbs 2000 1630 1380 1190 1050 940
Kgs 906 740 620 540 470 420
ケーブル長さ Ft 6.5 14 22 31 41 49
M 2.0 4.3 6.8 9.5 12.5 15


【ラインスピード/消費電力】
巻き上げ重量 Lbs 0 500 1000 1500 2000
Kgs 0 227 454 680 906
ラインスピード FPM 10.5 9.2 7.5 5.9 4.2
MPM 3.2 2.8 2.3 1.8 1.3
消費電力 Amps 10 25 40 60 90

★ 加工 と 取り付け 2006年11月14日

ワイヤーをシングルで使用してみたが少し力不足を感じたのでダブルで使うことにした。
牽引力は2倍になるがスピードは2分の1になる。
必要な電流も少なくてすむので小さなバッテリーでOK。

電動ウインチは手動ウインチを取り付けている50角ポストの邪魔にならない位置に取り付け。

下図のようにUボルト(角型)を2組使用して取り付けてある。
色々テストしたが取り付け強度は充分。
ローラーフェアリードが付いているのでウインチから出ているワイヤーが多少上下左右を向いても大丈夫。

ウインチから出たワイヤーを牽引するのに都合の良い高さに合わせるためのローラーと、ワイヤーをダブルにした折り返しワイヤーの取り付けを下図のようにUボルトを使用している。
左画像が折り返しワイヤーのフック。
右画像が牽引の高さを合わせるためのローラー。

上記のローラーとフックは8mmのUボルトを使用して取り付けている。
Uボルトのネジ部を内側に曲げ、50角のパイプに穴を開けて取り付けている。
曲げる時はナットをつけたままで曲げるとねじ山をつぶさずに曲げることが出来る。
Uボルトは角型ではなく丸型を使用すると、力がかかった時ローラーとフックがセンターに寄り都合が良い。

ウインチのフック部分。
ワイヤーをダブルにするためフックの後方にローラーを付けた。
ぶら下がっている赤い紐はハンドセーバー。

この画像のフック部分までは電動ウインチについてくる部品を使っている。
白いローラーと取り付け金具は、以前ホームセンターで購入した400KgまでOKのロープを引っ張るタイプの手動クレーンをばらして部品取りしたもの。

付属のリモコンと軽自動車用のバッテリー。
バッテリーは車の荷台に設置。バッテリーからウインチまでは付属のケーブルを2.5mつなぎあわせて接続。
リモコンからバッテリーまでのケーブルは、2平方ミリの芯線が4本入ったケーブルを5mリモコン用に購入。
付属していたケーブルは太くて扱いにくい。1mしかないのでリモコンをトレーラーの後部まで持っていけないので交換した。
大電流が流れるような負荷がかかった時には不都合だが、取り敢えずボートを引っ張り上げるぐらいなら大丈夫だろう。
但し内部抵抗が大きいのでバッテリーの電圧が下がると力不足になる可能性がある。
今後使用しながら様子を見ることにする。

黄色い矢印のロープはボートを降ろす為に使用する。

黄色の矢印のようにボートのバウアイにロープの輪を引っ掛け、下図左側のローラー付きフックを通り、下図右側のウインチのフックに引っ掛ける。
(一番上の全体画像を見たほうが解りやすい)
ウインチを巻き上げるとボートは後方に引っ張られ降りることになる。
ボートと黒いゴムローラーの間が開いているが、動作テストをした後だ。
バウアイにフックを使って引っ掛けてはダメ。ボートがスルスルと降りた時フックが外れてくれないので危ない。ロープの輪だと嫌でも外れてくれる。

ボートをトレーラーから降ろすテストはしたが、積み込むテストはまだしていないのでどうなるか不明だ。

★★ 使用結果と リモコン、その他電気まわりを少し改善 ★★   更新 2007年6月14日

角度が小さいスロープでボートを降ろす時にバウを少し持ち上げながら体重をかけて押し出す作業が無くなり、この点は効果満点。

2006年11月14日に製作したものではボートを引き上げる力が不足し巻き上げが出来なかった。
50cmほどトレーラーに引き上げたところでウインチの回転が落ち停止。ON・OFFをゆっくり繰り返すと唸りながら少しずつ上がってくるが全長の3分の1ぐらいでアウト。

調べた結果リモコンのケーブルが細いのと長過ぎで電圧降下を起こしたのが一番の原因。さらにバッテリーからウインチまで2.5m離したのもパワー不足を引き起こしたようだ。
リモコンのケーブルを握ってみると熱を持ち熱くなっていた。


ウインチやフックは今までのままとし、電気周りのみ少し改善してみた。

バッテリーを車のトランクからウインチのすぐ横に移動し、配線を極力短くなるようにした。

同じ理由で配線ボックスも横に設置。

家からスロープまではバッテリーを外して車に積んでおく。さもないとトレーラーの前方が重くなり、車と接続するヒッチメンバーに荷重がかかりすぎるためだ。


改善①

ウインチのON・OFFは自動車用の接点容量20アンペアのリレーをパラレルに接続し接点容量40アンペアで制御するように変更。リモコンはリレーを動作させる信号のみで使用。
リモコンは画像の左下の細い端子の先端に接続する。

改善②
バッテリーからウインチまでの配線を極力短くし、正転・逆転の切り替えは家庭用100Vのコンセントを使用。
コンセントの2本足を内部で接続して1つの電極として使用し接触抵抗を小さくしてみた。
右下の黒いタップがバッテリーのマイナス極に、左上の白いタップがリレーを介してプラス極につながれている。
リレーが壊れた時のことを考え、右上のタップはプラス極に直接つながれているので左上のコンセントを右上のタップにつなぐと、リモコン無しで即ウインチは回転を始める。

このままでは正転・逆転を切り替えるときに2個のコンセントを差し替えないといけないが、短時間に頻繁に切り替える事は無いので、取りあえず効果が出るか否かチェックすることにした。

更新日現在まだ実際に使用していないので効果の程度は分からないが、駐車場でテスト的にボートを前後させた感じではかなりパワーアップしたように思える。
これがうまくいけば、正転・逆転の切り替えもリレーを使う予定。
もしまたパワー不足で失敗してもハンドウインチは残しているので大丈夫だが、うまくいってほしい!

★★ 使用結果 ★★   更新 2007年08月01日

いつものようにスロープでトレーラーのタイヤを半分水につけた状態でボートのバウアイにウインチのフックを引っ掛け、リモコンのボタンを押すとウインチは滑らかに回転し気持ちよくスムーズにボートを引き上げてくれた。

いちばん負荷がかかりそうな場所でいったん止めてから再度スイッチをONしても問題なく引き上げてくれる。

これで動作上の問題はなくなったので、現状のON・OFFのみのスイッチにリレーを追加して正転・逆転スイッチに変更する予定。

★ 取り外して使用中止  更新 2010年4月7日

一人で釣行する時には大変便利だが、その都度ワイヤーを引っ張り出し準備する必要がある。

二人以上で釣行する時は、ワイヤーを引っ張り出し準備する間に引っ張り上げてしまうので使う機会が非常に少ない。
逆に取り付け部分のフック等が邪魔になることもある。

専用のバッテリーの準備もしておく必要があるので、使用する効果より手間のほうが大きく感じ使用を中止することにした。

必要なときはいつでも取り付けなおすことができるので、しばらく外した状態にしておく。