エアコンの送風ファンから
ガサガサ音がして、超低速回転のまま

2014年10月31日

2014年の夏に、10年間使用した寝室のエアコン(日立 白くまくん RAS-N22S 2004年製造 R410A冷媒)の電源を入れ送風が始まると、カスカスと音がしていたが運転を続けていると非常に小さくなるので気にしなかった。。

しかし10月に急に寒くなったので暖房を入れてみると、ガサガサと大きな音がして送風ファン(シロッコファン)が超低速のまま回転数が上がらない。

電源を切り送風ファンを手で回してみると、半回転ぐらいするとガサッと何かに引っかかる音とともに手に感触が伝わってくる。

手で勢い良く空回ししても1~2回転で止まってしまう。送風ファンにカビやホコリが付着しているのが原因と判断した。


送風ファンの付け根辺りのような気がしたので、潤滑スプレーCRCを付け根に吹きかけると回転が少し軽くなった。

しかしまだガサガサ音は完全には無くなっていない。送風で高速回転をさせると音はわからないが、低速で回転させるとカサカサと音がするのでまだ解決していない。

しかも、高速で回転しても回転ムラがあり、風が強くなったり弱くなったりする。


これに良く似た症状が2012年頃に9年間使用したリビングのエアコン(日立 RAS-401RX2V5 2003年製造)で起こった。

冷房をしている時に部屋の温度がまだ下がっていないのに送風が弱くなっているのだ。温度設定を下げても送風は弱いままなのでぜんぜん涼しくならない。送風口に手を当てると、風が強くなったり弱くなったり、しかも風が右から出たり左から出たりする奇妙な症状になっていた。送風ファンの回転も安定しない。

モーターの故障だと思いメーカーに修理を依頼したところ、部品の交換ではなく、送風用のシロッコファンを金ブラシでごしごしと掃除をし、付着しているカビやごみを綺麗に取り除いた。狭い隙間からの掃除なので30分ぐらいかかったと思う。

「こんな処置で治るわけ無いじゃないか」という偏見の目で作業を眺めていたが、ものの見事に治った。

作業された方は「カビやごみの付着が原因です。これでしばらく大丈夫ですが時々掃除をされてください。」という説明で帰られた。

カビやごみの付着が原因ということはわかった。しかしなぜモーターの回転が遅くなったり送風が安定しないという症状が出るようになるのかは教えてもらえなかったが治ったので良しとしておいた。


今回も同じ原因だと思うので送風用のシロッコファンを金ブラシでごしごしと掃除をすることにした。

道具を準備している時に、ふと前回の症状が出る理由を思いついた。

シロッコファンは高速で回転するので、重量バランスのオモリがファンの一部に付いている。車のタイヤ交換をした時にホイールバランスを取るのと同じ原理だ。つまりカビやごみの付着でこのバランスが崩れた為高速回転が出来なくなったり回転ムラが起こるのだと思われる。


100円ショップで買っていた金ブラシのセットを使て掃除をした。

上下の風向板を外すと左右の風向ルーバーだけになるので歯ブラシの倍ほどの大きさの金ブラシで何とか掃除できた。

途中で腕がだるくなりいい加減な作業になったが、殆ど音がしなくなり気持ちよく高速回転して強い風が出るようになった。

全て片付けて、送風の弱でじっと耳を澄ますとまだわずかにカスカスと音がしているようだ。両サイドの付け根の奥はさすがにブラシが入らず多少は残っていると思う。


翌日運転してみた結果、症状は全く改善されていなかった・・・。

メーカーの技術相談に電話して聞くとモーターの可能性もあるとの事。

メーカーに頼んでプラスチック本体の外し方をFAXしてもらった。次の休みにもう少し丁寧に確認し原因究明に再挑戦する予定。