差分バックアップ と 増分バックアップ
違い と メリット・ デメリット
差分バックアップ と 増分バックアップ の違いと、メリット・デメリットを整理してみました。
ホームページや画像の編集が多いのですが、つい間違って上書き保存したり削除することが多くあります。
バックアップがあると2度手間の時間を省くことが出来助かります。
しかしバックアップにも色々な方法があり、特に差分 と 増分バックアップ の違いをよく理解していませんでしたので、順を追って整理しました。
- 差分バックアップ と 増分バックアップ の共通点部分は
- 差分バックアップ と 増分バックアップ の異なる点は
- 各々の メリット と デメリット
- どのような場合に使い分けるか考えてみました
差分バックアップ と 増分バックアップ の共通点部分は
どちらでも行う共通の作業として
- まず最初に全てのデータをフルバックアップします。
- その後は変更・追加のあった箇所をバックアップします。
- バックアップを行ったどの世代にも復元できます。
差分バックアップ と 増分バックアップ の異なる点は
2回目以降にバックアップする時のデーターの量が異なります。
わかりやすく
- 最初のフルバックアップのデータ量が20GBあるとします
- 次回からのバックアップの時、変更した部分がその都度1GBだったとする
として説明します。
結果は下記の通り、差分バックアップの方が保存総データ量は多くなり、繰り返す毎により多くの容量を必要とします。
- 差分バックアップは、初回フルバックアップから変更・追加のあった場所を毎回バックアップします。
- 最初のバックアップ量 20GB
(1回目の保存量 20GB) - 2回目のバックアップ量 1GB
(今回の変更分 1GB) - 3回目バックアップ量 2GB
(前回のバックアップ量 1GB+今回の変更分 1GB=2GB) - 4回目バックアップ量 3GB
(前回のバックアップ量 2GB+今回の変更分 1GB=3GB) - 5回目バックアップ量 4GB
(前回のバックアップ量 3GB+今回の変更分 1GB=4GB) - 5回目バックアップ終了時の保存総データ量は 30GB となります
(最初の保存 20GB+2~5回目の保存の合計10GB=30GB)
- 最初のバックアップ量 20GB
- 増分バックアップは、前回行われたバックアップから変更・追加のあった場所をバックアップします。
- 最初のバックアップ量 20GB (1回目の保存量 20GB)
- 2回目バックアップ量 1GB (今回の変更分 1GB)
- 3回目バックアップ量 1GB (今回の変更分 1GB)
- 4回目バックアップ量 1GB (今回の変更分 1GB)
- 5回目バックアップ量 1GB (今回の変更分 1GB)
- 5回目バックアップ終了時の保存総データ量は 24GB となります
(最初の保存 20GB+2~5回目の保存の合計4GB=24GB)
各々の メリット と デメリット
★差分バックアップ
- メリット
- 復元時には、初回分と復元したい世代の差分データのみを繋ぎ合わせれば良いので、復元処理が簡易
- 途中にある不要な世代の差分バックアップのデータを削除できる
- バックアップデータの管理が楽
- デメリット
- 1回あたりのバックアップに要する時間が長い
- バックアップの世代を複数残す場合、保存総データ量が多くなる
- 必要のない世代のバックアップデータは、できるだけ削除して保存データ量を小さくした方が良い
★増分バックアップ
- メリット
- 1回あたりのバックアップ量を少なくできる
前回と比較し、追加・変更のあった部分のみバックアップします - 世代を複数残しても保存総データ量は、差分バックアップの保存総データ量よりもかなり少なくなる
- 1回あたりのバックアップ量を少なくできる
- デメリット
- 復元時、初回分と復元したい世代以前の複数の差分データを全てつなぎ合わせる必要があるため、復元処理が複雑になる
- 復元する世代以前の増分バックアップのデータをつなぎ合わせる為、途中の世代の差分バックアップのデータを削除できない
途中を削除すると、削除された時期以降のバックアップができなくなります
どのような場合に使い分けるか考えてみました
私の性格や個人での管理を行う場合を考えながら分類してみました。
差分バックアップが向いているのは
- 最後のバックアップが重要で、以前のバックアップはあまり必要ない。
- 必要な世代のデータのみ残し、その他のデータは削除して管理しやすくしたい。
- ファイル整理の時、ついうっかり、途中の世代のバックアップを削除する危険性がある
増分バックアップが向いているのは
- 毎日等バックアップの頻度が多い場合、バックアップに要する時間が短くて済む。
- 1回のバックアップ量が少ないので、ネット上に保存する時は向いている。
- ある程度バックアップを行った世代管理をしたい場合。
- 少しでもバックアップの保存容量を減らしたい