ZEROTECH Dobby
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純正充電器で急速充電
純正バッテリーは、HV(ハイボルテージ)タイプのLi-Poバッテリーを2個直列で内蔵しています。
HV(ハイボルテージ)タイプは充電終了電圧を8.7Vに設定することがでる高性能バッテリーです。(通常のLi-Poの場合は8.4V)
Dobby に付属している専用USB充電器を使うと急速充電(クイックチャージ)することが出来ます。
USB ケーブルで充電器と電源アダプターを接続してから、バッテリーを充電器に差し込むと、充電が開始します。
「USB 電圧・電流チェッカー」を使って確認してみました。
専用充電器を使うと、電圧が自動的に 9V となり 急速充電ができます。 QC(クイックチャージ) |
一般のUSB充電器を使うと、 5V での 標準の充電となります。 |
充電器の充電状態表示ランプの状態と、それに対応する意味は以下のとおりです。
充電器の表示ランプ状態
- ●緑点滅(遅)・・・USB電源と充電器を接続中。バッテリーは未接続
- ●オレンジ点灯・・・急速充電中
(付属のUSB充電器を使用した場合です)
- ●赤点灯・・・低速充電中。充電時間は約2時間
(一般のUSB充電器を使用した場合です) - ●緑点灯・・・・・・充電完了
- ●赤点滅(遅)・・・故障
残量確認表示ランプ
Phantom と同様、残量確認スイッチを短く押すと、残量表示ランプに現在のバッテリー残量が表示されます。
表示ランプは 5秒後に自動的に消えます。
通常の飛行で、バッテリー残量が30%以下になるとバッテリ残量警告が出るので、着陸させて残量表示ランプで確認すると、ランプ2個又は3個点灯となりました。
よくわかりませんが、その時の状況で3個点灯している時もありますので、大体の目安だと思います。
バッテリー残量は、Dobby 用のアプリ DoFun に表示されるのでそちらを参考にしています。
バッテリーの残量表示ランプの状態と、それに対応する残量の割合は次のとおりです。
表示ランプ状態
ランプ1個点灯・・・残量 0%~25%
ランプ2個点灯・・・残量25%~50%
ランプ3個点灯・・・残量50%~75%
ランプ4個点灯・・・残量75%~100%
注意・・・
実際は少し異なるようです。
飛行中にDoFunの画面の残量表示が17%になったので着陸させ、バッテリーのスイッチを押し残量を確認したところランプが3個点灯していました。
実際に飛行した時のバッテリー残量の変化を確認
Dobby のアプリDoFunに表示される残量です。
(スマホの画面を録画して確認しました)
飛行高度は43mです。
中継機を使用しているので飛行距離は400m以上可能となっています。
下記の通り、離陸後すぐに60%まで減り、4分過ぎると急に減少しました。
離陸時 の バッテリー残量表示 96%
- 経過時間 0分58秒、総飛行距離 100m、バッテリー残量表示 59%
・・・離陸後1分未満で残量が大幅に減りました - 経過時間 1分26秒、総飛行距離 200m、バッテリー残量表示 58%
- 経過時間 2分05秒、総飛行距離 300m、バッテリー残量表示 58%
- 経過時間 2分42秒、総飛行距離 400m、バッテリー残量表示 58%
ここでUターンしました。
- 経過時間 3分10秒、総飛行距離 500m、バッテリー残量表示 54%
- 経過時間 3分32秒、総飛行距離 600m、バッテリー残量表示 51%
- 経過時間 3分56秒、総飛行距離 700m、バッテリー残量表示 46%
- 経過時間 4分08秒、総飛行距離 750m、バッテリー残量表示 39%
着陸時 5分11秒、総飛行距離 800m、バッテリー残量表示 21%
純正バッテリーの不具合状況
本体購入時に同梱されていたバッテリーのみ最初から調子が悪い。
本体購入時に追加購入した2個のバッテリーは問題ない。
症状は
専用充電器で満充電したばかりなのに2分持たない。
バッテリー残量不足で強制着陸させられた後、残量チェックボタンを押すと3個点灯している。
再度充電をしても状況は変わりませんでした。
対策として、強制着陸させられた後、本体の電源を入れたままにして、最後までバッテリーを放電させ電源がOFFとなるまで待ちました。
これで残量チェックボタンを押すと1個点灯。
この状態で、専用充電器で満充電させれば少しは復帰するかと様子を見ましたが、復帰しませんでした。3回ほど繰り返しましたが改善されませんでした。
純正バッテリーの分解
外側のケースを分解する時に、内蔵されているLiPoバッテリーに傷をつけないように注意して作業する必要があります。
カッターナイフの先を少し出し、下図のようにケースのつなぎ目にあてて、ドライバーの柄のようなもので少しずつたたいて喰い込ませます。
空いた隙間にマイナスドライバーの先を差し込み、ネジを回すように隙間を少しずつ開いていきます。時々「カキッ」と音がして隙間が開きます。
周囲を慎重に同じ要領で開いていきます。ドライバーの先が入りづらい時は、カッターナイフの先を入れて最初と同じ容量で開くと、下のようにカバーがとれます。
分解写真、各部の電圧、寸法 等を測定
LiPoバッテリー2個と基板の画像です。
バッテリーの規格は 3.8V 3.68Wh となっていました。
2個が直列につながれて画像の [+] と [-] 間で7.7Vとなっています
片方のバッテリーが[A+]と[B-]に、もう一つが[B+]と[C-]に接続されていました。
電圧を測定すると、2つにバラツキは無く同じ電圧になっていました。
A-B間 3.85V
A-C間 7.7V(Aがプラス極となっています)
B-C間 3.85V
Bの横にある青い矢印の2本線の先には、温度センサーが付いていました。
平らな面には薄いアルミの板が貼られていました。
2つのバッテリーの間には1mm厚位の黒いスポンジの両面テープが挟んでありました。
バッテリーを広げて基板の付け根辺りをニッパーで切断しました。
バッテリーの寸法は、55mm X 24mm X 6.5mm
取り外した内臓バッテリーのチェック
取り外したバッテリーに手持ちのLiPoバッテリー用の端子を半田付け。
この端子は、Hubsan X4 HD H107C のバッテリーと同じ端子なので、H107Cにセットして飛行してみた。
H107C用のバッテリーは、現在LiPo 3.7V 500mAhを使用しており飛行時間は7分前後。Dobbyのバッテリーを使用して確認すると約5分程度の飛行時間となりました。
Dobbyのバッテリーに性能劣化が起きていると思われます。
分解したDobby専用バッテリーの基板にも、H107C用のバッテリーと同じ雌の端子を半田付け。
これに容量が半分のバッテリーを接続して、Dobbyに取付、どの程度の飛行が出来るか確認しました。
ケースの中に2個入りませんので、1個は外付けにしました。
しかし、もともと容量が半分のバッテリーでホバリングするとDoFunの画面上では10秒程度でバッテリー残量が1%と表示されすぐ強制着陸となりました。
かなり電気を食うようで、配線も太く短くする必要がありそうです。
しかし汎用バッテリーとの交換は現実的ではないように思われましたので、元のバッテリーを切断した箇所に半田付けして元に戻しました。
個別に充電して組み立て、再チェック
バッテリーの交換は難しそうなので、再度組み立てて使用することにしました。
- 分解して取り外したバッテリーを個別に3.7V用充電器で満充電
- 基板に半田付けして元の専用ケースに組み立て
- バッテリーチェックボタンを押すと青いLEDが4個点灯
- Dobbyに取付け、WiFiに接続し、DoFun起動
- DoFunの画面ではバッテリー残量が100%となっていました
- 離陸後約3分で残量表示が20%となり赤く点滅
- 約5分後に残り10%のバイブレーション
- 約6分で残り7%となり強制着陸しました
分解して個別に満充電したせいかどうかわかりませんが、分解前より飛行時間が長くなっています。
正常なバッテリーの半分から3分の1程度に弱っています。
今後も屋外での飛行以外で、セッティングやチェックに使用することにしました。