野菜 の 植え付け と 剪定方法
これは色々な資料から得た内容を
自分がわかり易いように、勝手に自分流にアレンジしております。
鉢植えを基本に整理しております。
トマトの育て方
特徴
- 第1花房に着果させることが、株の実つきをよくするポイントです。
しかし、第1花房の開花時期は低温期なので完熟せずあまりおいしくはないようです - 第1花房への着果に失敗した時は、第二花房にきちんと着果させれば、樹ボケを回避できますので諦める必要はありません
第2花房の開花時期は気温も高くなっているので着果率も高くなるようです - トマトはナス科の野菜なので、連作障害に注意します
前年にトマトのほか、同じナス科のナス、ピーマン、ジャガイモなど、ウリ科のウリやスイカなどを植えつけた場所は避けましょう
2本仕立てで育てる方法
- 一般的に、購入する苗は1番花が咲いている物を選びます
- 一番花が開花しているくらいの苗であれば、若すぎるということもないため、植え付けに適切な時期となります
- 果房のつく方向がだいたい同じだといわれていますので、手入れしやすい方向に実が出来るように植え付ける
- 第一花房に着果させると、その後の着果率が良くなるといわれています
- トマトは、一般的に1本仕立てで育てますが、ミニトマトは樹勢が強いため2本仕立てに向いています
- 1本仕立ては主枝1本で仕立てますが、2本仕立ては、主枝と脇芽の2本で仕立てます
- ミニトマトの場合、2本仕立てでうまく育てると、1本仕立ての1.5倍の収穫量になるという説明をよく見かけるので、2本仕立てで育てる方法をまとめてみました
- これは我が家で行っている手順なので、手抜きもあります
植えつけ
- 大きめのプランターを用意
丸型だと直径30cm(10号)で深さ30cm以上、長方形型の場合は幅25~30cmで深さ30cm以上が目安
根が下向きにも伸びるので深い方が良いようです - 市販の野菜用培養土を使用します。最初から肥料が混入されているので楽です
- プランターの底に網戸のネットを張って土を入れています。
苗木を植えつける前に培養土にたっぷり水をやっておきます - 苗を容器ごと軽くひっくり返して、根鉢を崩さないよう植えつけます。
根鉢とプランターの土の高さを同じぐらいにするか、根鉢の上部が土から出るぐらいにします
果房の方向は大体同じようなので、手入れしやすい方向に果房を向けて植えます - 植えつけたら根鉢のまわりを軽く押さえ、さらに水をやって根を土になじませておきます
- 苗を植えたら、折れたり倒れたりしないように簡単な支柱を立て軽く固定しておきます
- 苗を植えた後は毎日1回、午前中にたっぷり水を与えます
我が家はズボラで、毎朝7時に自動水やり機で散水しています
2本仕立て(ミニトマト)
- 苗を植え4~5日して定着したら、1.5m~2mの支柱を2本立てます
我が家では支柱を固定するため、2mの支柱を鉢やプランターの外の地面に打ち込んで固定することもありますす
- 2本仕立てにする為、主枝のほかに第1花房すぐ下の脇芽を伸ばします
(脇芽は茎と葉の間から伸びる新芽です) - この脇芽は良く伸びるようですが、短い時に無理をして誘引すると折れてしまうこともあるので、20cm前後になるまでは仮に誘引しておき、しっかりしてから本誘引します
- 2本仕立てで1ヶ月ぐらいすると、1.5~1.8m位になりました。
葉が茂っていますが脇芽は全て取っています。
芽かき(脇芽取り)
- 茎と葉の間から伸びるトマトの脇芽はとてもわかりやすく、5cm以内なら手でキレイにポッキリ取れます
- 簡単に脇芽をとる方法は、向こう側に向けて折ってから手前に折ると簡単に取れます
- 2本仕立てで使用した脇芽より下の脇芽は、全て摘み取り「芽かき」します
1本仕立ての場合は全ての脇芽を「芽かき」します - 2本仕立てにした後、それより上の脇芽も全て「芽かき」します
「芽かき」の頻度は1週間に1~2回度程度実施します
晴れた日に実施すると切り口が早く乾燥し、切り口から雑菌が入りにくくなります
「芽かき」は普通指先で行いますが、ハサミを使う時は菌が付かないようによく洗ったハサミを使用します - トマト株は勢いが強いので、2週間もすればメインの茎と脇芽の区別がつかないという状態になりますので注意が必要
- さらに、脇芽に花房を付けてしまうとトマトは前半で勢いがなくなり、花も落ち収穫は減ってしまいます
- 脇芽は一度取っても同じところから何度も生えてきますので油断せずに繰り返し実施します
人工授粉と摘果
- 最初に花がついた房を「第一花房」と呼びます。
花が2、3輪咲いてきたら必ず人工授粉させます
- 柔らかいブラシで花をなでたり、指で軽く花を叩いたりして人工授粉させます
- 第一花房を受粉させないと、養分がうまく実にいかずに、葉や茎ばかりが生長してしまう「つるぼけ」という現象が起こってしまいます
- 大玉トマトでは一つの花房に多く着果した場合、4~5果になるよう先端の実を摘果します
- ミニトマトの場合は摘果しません
葉かき
- 「剪定目的の葉かき」と「必要のない葉を取る葉かき」の二種類があります
- 家庭菜園の場合、風通しや剪定を意識した「剪定目的の葉かき」は控えます
- 家庭菜園で実施するのは「必要のない葉を取る葉かき」です
この葉に栄養分が持っていかれ、実が貧弱になるのを防ぎます - この作業は、ミニトマトでも中・大玉トマトでも同じです
- 最初に収穫するトマトが赤くなった頃から「葉かき」を始めます
- 実が赤くなってきた一番下の花房より下の葉は全部とってしまいます
必要のない葉なので取っても問題ありません - ここの実を全部収穫し、さらに一段上の実が赤くなったら同じように繰り返す
- 葉かきをもっと徹底する説明もあります
- 実が赤くなって2~3個収穫したらその房より下の葉は全部取ります
- さらに上の房も同様で、下に全て収穫していない房があっても、2~3個収穫したらその房より下の葉は全部取ります
- これを行うと、葉の無い茎に2~3房まだ熟していない実が残りますが影響は無く、今後赤く熟してくるようです
追肥
- プランターや鉢植えの場合、肥料は即効性の化成肥料 8:8:8 を使用
アミノ酸が混合されていると甘みに効果があるようです - 培養土の中には、もともと野菜が育つのに必要な栄養が含まれていますが、3週間ほどで使いきってしまうようです
- 肥料の効き具合の見極めは、茎上部の成長点付近の葉を確認します
- 丁度よい状態・・葉が水平か少し下向き
- 多すぎる時は・・葉が下向きに巻いたようになる
茎が太くなって割れる「メガネ茎」は、肥料が効きすぎた証拠 - 不足している時は・・葉が上を向くようです
- 一段目の実が大きくなり始めたら、追肥をスタートします
- プランターの場合、2週間に1回を目安に、化成肥料を茎から少し離して土の表面全体にまきます。
- 目安は、土の量10リットル当たり10gを2週間に1回
- 小さじ1杯で5g、軽く一握りで20~30g
- 2本仕立ての場合、肥料は少し多めの方が良いようですが、肥料過多には注意
摘芯(長期間育てる時は不要)
- 最近は9月まで収穫が標準なので、9段目の花房まで収穫するようになりました
- 11月頃まで長期間育てる時は、摘芯せず次の項目に進みます
- 2本仕立ての場合、1本は「摘芯」し他の1本を伸ばし続けるのが手入れが楽です
- 茎が成長し、10段目の花房ができたらすぐその下で茎を切ります
9段目の花房の上に葉が2~3枚無いと美味しい実になりません - 先端を止めることで、実に栄養をまわすことになりますが、脇芽も同様に伸びてきますので忘れずに芽かきを行います
10月~11月まで 長期間育てる方法
9月頃に収穫量が一旦落ち着きますが、その後また収穫量が増えてきます。
- 先端の「摘芯」をせずに伸ばし続けます
- 伸ばし続ける方法は2通り
- 周りに広い場所や空間がある場合は、伸びた先端を横向きに誘引し、伸び過ぎて邪魔になる時はUターンもできます
ただし、「葉かき」するので収穫した実から下は茎だけになりますが、作業は楽です - 支柱で育てる場合は、時々高くなりすぎないように、根元でグルグルとぐろを巻いて背を低くします。
ただし、茎を巻く時に折れやすいので注意が必要です
- 周りに広い場所や空間がある場合は、伸びた先端を横向きに誘引し、伸び過ぎて邪魔になる時はUターンもできます
- 肥料切れしないよう、追肥はしっかりと継続して実施します
いちごの育て方
特徴
- バラ科の野菜
- 生育適温は17~20℃。寒さには強い
- 適正土壌pHは5.5~6.5
- 毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける
- 1株あたりの収穫量は10個程度
肥料
- 2月頃からの肥料は窒素が少ないものを与えます
- 4月に窒素が多く残らないようにします
- 4月に開花促進剤として窒素がなくてリンとカリだけの液肥を与えます
- 水遣りも2~3日に一回以上与えます
- 開花後から月に1~2回追肥
受粉と収穫
- 7月上旬までは実を収穫するのが目的なので、出てくるランナーは全て除去します
- ハチが飛んでいない様ならば人工受粉させます
- 開花より3~4日の晴天の午前中に筆等で花粉を雌しべに優しくまんべんなくつけて受粉を行います
- 花粉のつけ方にムラがあると変形したイチゴになってしまいます。(変形していても食べられます)
- イチゴの収穫は4月の下旬から7月上旬くらいまで
- 太陽の光をいっぱい浴びた実がおいしくなります
苗取り
- 7月上旬までは実を収穫するのが目的なので、出てくるランナーは全て除去します
- 7月中下旬に一斉にランナーを出させて、ポットに苗をとります
- 1本のランナーから3~4株の子苗ができます
- 親株に1番近い1個目の子株は病原菌を持っているのと、小さな実しかできないので使用しません
- ポットに子苗を根付かせるため、U字に曲げた針金で苗の近くのランナーを固定します
- 子苗の本葉が2~3枚になった頃、イチゴの子苗から見て親株側のランナーは2~3㎝ほど残し、反対側は付け根で切ります
- 親株は子苗を取り終えたら、廃棄します
- 子苗の根を張らせるため10月頃までポットでそのまま育てます
- プランターに植える時は、その残した2㎝ほどのランナーも土に埋めますが、イチゴの芽の部分まで埋めないようにします。 (深植えは良くありません)
- 切った親株側のランナーと反対側に実がつきますので、手入れしやすい向きに植えます
- 普通のプランターには、2株ぐらい植えつけます
20cm間隔を目安 - 定植の3週間後に緩効性肥料を目安として1㎡に30g施します
- ワラまたはこれに変わるもの(すだれ等)を敷いてやると泥はねを防ぎ病気になりにくく、実も汚れません。
(プランターの場合ビニールのマルチは水遣りが出来にくくなります) - プランターに植えた子苗から、またランナーが出ることがありますが、それは切っておきます
- そしてこのまま冬を越します。
冬場にも乾燥させないように水遣りが必要です