その他

ジベレリン処理溶液
(ぶどうの 種無し処理)

  1. 育てているぶどうの品種区分
  2. 希釈したジベレリン溶液の保存期間
    2023年5月、作成した溶液の 保存期間検証
  3. ジベレリン処理に使う容器
  4. 使用するジベレリン商品の使用方法

育てているぶどうの品種区分

希釈したジベレリン溶液の保存期間

作成した溶液を使い切らずに残った場合の保存期間は、ブドウ農家の方は最大1週間と言っておられます。

安全を見て3~4日ぐらいが無難かもしれません。

各メーカーは当日中の使用を推奨しています。

趣味で栽培している場合、

  • 処理する房数が少ないので、使用する溶液量も少ない
  • 開花時期がばらつくので、1回目を数回実施する必要がある
    余った溶液は冷蔵庫で保管
  • 2回目は処理の範囲内で1~2回で終わらせる

使用するジベレリン錠剤を有効活用したいのでいろいろ検討した。

我が家では「ジベレリン協和 錠剤 25mg/錠」を使用しています。

2023年5~6月
作成した溶液の 保存期間検証

2023年5~6月に巨峰のジベレリン処理をした記録です。

  1. ジベレリン協和 錠剤 25mg/錠
    密閉容器に入れ冷蔵庫で保管した有効年月 2019年10月の古い錠剤を使用しました
    処理する房の数が少ないので、必ず錠剤が余り有効年月を過ぎてしまいます
  2. 1回目のジベレリン処理(夕方遅くに実施)
    • 1/2錠を500ccに溶かし 25ppm溶液を作成
      3~4房しかない時は、1/4錠を250ccに溶かし 25ppm溶液を作成
    • 5月24日、2房の処理を実施後、目印に黄色のテープを軸に貼付け
      残った溶液を冷蔵庫で保管
    • 5月28日、4房の処理を実施。今回は目印無し
      未処理の2房に目印の青色テープを軸に貼付け
      残った溶液を冷蔵庫で保管
    • 30日に青色テープ2房の処理を実施
      さらに残った1房は未熟なので摘房する予定ですが、一応残った溶液を冷蔵庫で保管
    • 6月1日に最後の1房を処理後、青色テープ黄色テープを軸に貼付
      未熟なので摘房する予定でしたが、満開になったので処理を実施
  3. 2回目のジベレリン処理
    • 6月5日、1.5錠を1,500ccに溶かし 25ppm溶液を作成
      房数が非常に少ない時は、3/4錠を750ccに溶かし 25ppm溶液を作成
    • 6月5日(12日後)、黄色のテープの2房を処理
      巨峰の粒は5mm前後の大きさになっていました
      残った溶液を冷蔵庫で保管
    • 6月7日(10日後)、無印の4房を処理
      残った溶液を冷蔵庫で保管
    • 6月13日(12日後)、青色テープの2房と青色テープ黄色テープの1房を処理
      青色テープ黄色テープの1房は実の太さが他の房の半分ぐらいでした
  4. 8月、収穫して種無しと味の確認予定でしたが、2023年は夜も高温が続き色付きが悪く美味しくなかったので殆ど処分し、種の確認をするのを忘れました

ジベレリン処理に使う容器

溶液を作る時も、処理を行う時もペットボトルを使用しています。
何年でも使用可能なので便利です。

我が家は処理量が少ないので、下記のようにしています。

ジベレリン協和 錠剤 25mg/錠 (1シート8錠入)

 製造元:協和発酵バイオ株式会社

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楽天市場の「農家の店みのり」で購入。(税込879円+送料220円)

我が家はぶどうの房の数が少なくあまり使用しないので、下記のように節約しています。

この使用方法の場合、1シーズンで2錠使います

  1. 巨峰、ピオーネ、シャインマスカットを処理する時
    (房数が少ない時)
    • 1回目は1/4錠(250cc)
      半分にカットしたものをさらに半分にします
      開花時期がばらついた時は冷蔵庫で保管し、常温に戻して使用します
    • 2回目は、残りの3/4錠を使います(750cc)
      開花時期がばらついた時は冷蔵庫で保管し、常温に戻して使用します
  2. 巨峰、ピオーネ、シャインマスカットを処理する時
    • 1回目は1/2錠(500cc)
      開花時期がばらついた時は冷蔵庫で保管し、常温に戻して使用します
    • 2回目は、1錠と残りの1/2錠も使うので1.5錠(1,500cc)
      開花時期がばらついた時は冷蔵庫で保管し、常温に戻して使用します
  3. デラウエアと巨峰、ピオーネ、シャインマスカットを処理する時
    • デラウエアの1回目に1/2錠(125cc)
    • 巨峰、ピオーネ、シャインマスカットの1回目に1/2錠(500cc)
    • 全ての2回目に1錠(1,000cc)

錠剤を2等分にし12.5mgずつに分けるのはカッターナイフで簡単に割れました。

使用する時にその都度水に溶かして使用します。

溶かしたものの保存は冷蔵庫で数日。

ジベレリン
協和
25mg錠剤
デラウエア 巨峰、ピオーネ
シャインマスカット
100ppm溶液 25ppm溶液
6.25mg
(1/4 錠)
250ccの水
12.5mg
(1/2 錠)
125ccの水 500ccの水
12.5mg
(3/4 錠)
750ccの水
25mg
(1 錠)
250ccの水 1,000ccの水

ジベレリン 粉末 1.6g(ジベレリン 50mg)×4包入り

2012年5月に購入し、有効期限が2015年となっていましたので我が家の規模では4年間使えました。

ぶどうの房の数が少なくあまり使用しないので、下記のように節約して使用しています。

この使用方法の場合、1シーズンで1包使います

  1. 巨峰、ピオーネ、シャインマスカットを処理する時(デラウエア無し)
    • 1回目は1/4包(500cc)
    • 2回目は、残りの3/4包(1,500cc)
  2. デラウエアと巨峰、ピオーネ、シャインマスカットを処理する時
    • デラウエアの1回目に1/4包(125cc)
    • 巨峰、ピオーネ、シャインマスカットの1回目に1/4包(500cc)
    • 全ての2回目に1/2包(1,000cc)

使用する時にその都度水に溶かして使用します。溶かしたものの保存は出来ないそうです。

ジベレリン協和
1.6g粉末(50mg)
デラウエア 巨峰&ピオーネ
シャインマスカット
100ppm溶液 25ppm溶液
10mg
(1/5 包)
100ccの水 400ccの水
12.5mg
(1/4 包)
125ccの水 500ccの水
25mg
(1/2 包)
250ccの水 1,000ccの水
50mg
(1 包)
500ccの水 2,000ccの水

STジベラ錠5 5mg/錠 (1シート5錠入)

 製造元:住友化学園芸株式会社

 楽天市場で検索 Amazonで検索 Yahooショッピングで検索

近くのホームセンターにて購入(税込約900円)

この錠剤は、上記の他の商品に比べ 8倍ほど割高になります。

通常は、ジベレリン協和 錠剤 25mg/錠 を使用していましたが、近くのホームセンターにこちらの商品を置いていましたので購入してみました。

こちらは1錠5mgなので、「ジベレリン協和 錠剤 25mg/錠」の5分の1の成分量となりだいぶ割高でした。

巨峰やピオーネのような大きな房を漬けるには溶液の量が多くなり不経済なので、ハンドスプレーで散布する方法が良いと思います。
散布する時は、付着を良くするために展着剤(ダインなど)を加えて使用します。
散布処理は浸漬処理に比べ効果がやや劣ることがあるので、薬液が果房に十分かかるように注意すること。

注意・・・新梢全体にジベレリンを散布すると、翌年に結果母枝の不発芽などの障害が発生するので、必ず花穂中心に行う事。

少し大きめの容器で房を受け、噴霧して垂れた溶液が新梢などにかからないようにするのと、飛散した溶液を集めて無駄にしない。

私の場合は、噴霧器を使って散布すると、1回1錠で処理できそうです。

しかし、巨峰のように大粒の場合は、2回目は房が大きくなるので1錠で処理できるかどうか微妙です。

ジベレリン
協和
5mg錠剤
デラウエア 巨峰、ピオーネ
シャインマスカット
100ppm溶液 25ppm溶液
5mg
(1錠)
50ccの水 200ccの水
10mg
(2錠)
100ccの水 400ccの水